『ある日の出来事』
〜水飴大会にて〜
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今、プププランドでは、何故か水飴が大流行しています。
もちろん、あの五人(?)も水飴を練りつつ散歩中…。
「あ゛ーっ!!垂れてしまったのだぁぁ!!」
「あぁ〜…もったいないねぇ〜」
「…のばしすぎだよ…レービィ…」
「え?野放し杉?どんな杉なの?」
「相変わらず訳わかんないよ、キービィ…」
「う〜…べたべたするのだぁ…」
さて、そんないつもとまったく変わらない(?)五人組は、
べとついてるレービィにもお構いなしに散歩を進めます。
すると、目の前にワドルディの姿が見えました。
何やらビラを配っているようです。
「よぉし!コマンドは戦うだぁ!」
「は?何言ってるッスか、キービィさん…」
「あ、キービィは気にしなくていいよ、ワドルディ。いつもの事でしょ?」
「はぁ、確かにそうッスけど…」
「…オリジナル…水飴大会…」
いつの間にか、ワドルディの持っていたビラをルービィが読んでいました。
しかも、すでにまだ何十枚残っていたビラも配り終わってました。
「い、いつの間にッス!?」
「オリジナル水飴か!面白そうなのだ!!」
「会場はぁ〜、デデデ城だよぉ〜!」
「日時は…今日の午後からだって!」
「グランプリには水飴一年分プレゼントなのだ!?」
城で働く権利も貰える、とも書いてあります。
もちろん、五人はそんな文見るわけありません。
「…じゃあ…出場決定だね…」
「え?出張限定?」
「じゃ、お昼ご飯が終わったら集合なのだ!」
『おーっ!!』
そして、カービィ達四人は家にダッシュで帰っていきました。
「…あの…オイラは…」
「シラスの尻尾だね♪」
「え゛ッス!?」
キービィはそれだけ言うと、困惑するワドルディを残し、スキップしながら家に帰っていきました。
「はは…オイラは…シラスの尻尾ッスか…」
頑張れワドルディ!キービィなんか気にするな!
さて、時間を早送りして(こういう時ビデオは楽ですね〜(←!?))
今は午後一時です。
カービィ達はショ○ニのごとく、デデデ城の前に真横に並んでいます。
腰には割り箸、手には『お徳用水飴パック』が握られ、
さらには、それぞれ背中に袋を背負っています。オリジナル水飴の材料でしょう。
この場面は、刹那の見切りのカメラアングルだとお思い下さい。
「いざ!」
「膝?」
「…水飴の為に…」
「ぼくらはぁ〜、無敵のぉ〜!」
「水飴チャンプなのだ!!」
もちろん、そんなこたぁありません。
受付に進むと、再びワドルディと出会いました。受付係らしいです。
「あ、カービィさん達!やっぱり来たッスね!」
「ワドルディの攻撃ははずれた!」
「……キービィさん…?」
「だから気にしないでってば!今はキービィ、ハイテンションなんだから!」
「とにかく、出場なのだ!」
「解ったッス。じゃあ、奥に控え室があるッスから…」
「はぁぁ〜い♪」
カービィ達は控え室へダッシュしました。
『だぁーい一回!オリジナール、水飴大かーい!!』
ウォーキーが、そう叫んだ後、デデデ大王にマイクが渡されます。
「さあ!参加者は『俺様の為の水飴』を頑張って作ってくれ!!」
デデデ大王は、参加者を見回しながら続けます。
グランプリには、水飴一年分と、城で働ける権利を…」
そこまで言った時に、デデデ大王の目にあの五人組が映りました。
慌てて言い直します。
「ごほん!水飴一年分を与える!以上!」
選手達には、城で働く気なんか毛頭無かったので、
そのまま選手権は始まりました。
――1時間後――
デデデ大王が一人一人のオリ水飴を審査し始めました。
「ええ〜!これでも3点なんですか〜!?」
「ダメだ、美味いがつまらん。」
今、審査を受けたのは、コックカワサキ。
どんな水飴かはご想像にお任せします。
さて、次はカービィです。
ちなみに、カービィ達は最後の五人だそうです。
「…お前か。水飴は?」
「はぁぁい♪これだよ〜!」
カービィが出したのは、スターロッド形の水飴でした。
「お前にしてはまともだな…」
「早く食べてよ〜、垂れちゃうからさ。」
そう言ってるうちに、星の形が少し崩れています。
デデデ大王は急いで口に入れました。
「美味いが…なんか硬いな…」
「うん!本物がベースだからね!」
「何ぃぃぃい!!」
デデデ大王が慌てて口から水飴を取り出すと、
割り箸にスターロッドが刺さっていました。
もちろん、水飴が大量についてます。
「バカかお前はぁ!国の秘宝を何だと思ってるんだぁ!!」
「だめぇ?」
「ダメに決まってるだろが!さっさと戻して来い!次!」
カービィは、水飴…いえ、ほぼ水飴と化したスターロッドを戻しに、しぶしぶ城を出て行きました。
次は、キービィ…の筈ですが、何故かグービィが出てきました。
「おい、あのバカはどうしたんだ?」
「キービィはぁ〜、水飴のせいでぇ〜動けないんだぁ〜…」
「は?」
「あのねぇ〜…(以下略)」
簡単に説明すれば、キービィが好奇心+ハイテンションにより、
水飴パックの水飴を、全て頭からかけた所、あまりのべとつきに動けなくなったそうです。
「まてよ…って事は!?」
「うん〜控え室ぅ〜水飴だらけだよぉ〜?」
「………。まあいい、水飴は?」
「これぇ〜♪」
グービィは綺麗な黄緑色の水飴を二つ取り出しました。
「こっちがぁ〜、ペパーミントでぇ〜、こっちがぁ〜薄緑茶ぁ〜♪」
「割と普通だな…でもな。」
「なぁ〜にぃ〜?」
「今度からもっと速く喋るんだな。全部垂れとる。」
「ええぇ〜!?そんなぁ〜!酷いよぉ〜!」
グービィは泣きながら去っていきました。
「…俺様が何をしたぁ!?」
「…話を…延ばした…」
いきなり、デデデ大王の後ろから、ルービィが声をかけます。
一瞬時が止まります。
「うぉぉおぉ!!??」
「…驚かないでよ…こんな事でさ…」
ルービィは、ゆっくりデデデ大王の前にまわります。
「はぁはぁ…いきなり後ろから出てくんな!で、水飴!」
ルービィは無言で水飴を差し出します。
その水飴は、ウサギの形を維持していて、まったく垂れる様子がありません。
それどころか、七色に光ってます。妙な迷彩で。
「…これは…」
デデデ大王は唖然としてます。
しばらくしてから、やっと言葉を発しました。
「これは本当に水飴か!?それに何だこの色!」
「…合成着色料は…一切使っておりません…」
ルービィは、口元にかすかな笑みを浮かべながら言いました。
「嘘つけぇ!何を入れたらこんな色になるんだ!?」
「…天然の…」
「天然の!?」
「…天然の…オイル…かな…」
「オイル…食えるかぁ!!帰れぇ!!!!」
すでに、デデデ大王は切れ気味です。
「…残念だね…体内にウサギを飼えるなんて…これっきりなのに…」
「はぁ?」
ルービィの持つ割り箸から、水飴のウサギが離れます。
でもって、そのままルービィの周りを跳ね回ります。
「あ…あ…」
デデデ大王、声も出ません。
「次は俺なのだぁ!!」
と、いきなりレービィが走って来ました。
手には…水飴ファイヤーです!!
「…賢い読者さん…展開よめたね…?…ぼくは…帰るから…」
そう言いながら、オイルウサギを残し、突進してくるレービィを避けながら、
ルービィは城を出て行きました。
「おい!バカ!止まれぇぇ!!」
「止まれないのだぁぁ!!」
もちろん、そこで、レービィがこけます。
もちろん、ファイヤー水飴は、オイルウサギに引火します。
もちろん、その火は近くにあった水飴一年分のパックを解かします。
もちろん、熱くなった水飴が大量に流れ出します。
もちろん、レービィはもう逃げてます。
これがその後の展開です。賢い読者さん、展開よめましたよね?
さて、デデデや他の選手は慌てて逃げ出します。
デデデ城からは、みるみるうちに大量の熱い水飴が流れ出してきました。
「あ〜あ、レービィいけないんだ〜」
「そんな事ぉ〜言ってる場合かなぁ〜?」
「…綺麗だね…」
「そういや、キービィはどうしたのだ?」
『あ…』
三日後、デデデ城の水飴は全て取り除かれました。
その作業員が一番驚いた事は、控え室で水飴につつまれ、
生き埋め状態だったはずのキービィが生きて出てきたことだったとか…。
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〜作者のあとがき〜
もうダメ…スランプじゃ、スランプじゃあ!!(謎
実はいっつもスランプの時に、このシリーズを書いて立て直しを図ってるんです(爆
スランプ小説『ある出来』(死
だからといったらなんですが、だんだん出来が悪くなってきてます。
きっと最終的には、セリフしか無い小説になるでしょう(言い過ぎ
デデデ城水飴攻め…。
うち、水飴好きだけどベトつくのは嫌だからなぁ…。
キービィ謎過ぎだし。今度はキービィが主役の話でも書くか!(無理
読むのを止める