擬人化話です・・・
              星のカービィ私的誕生話

広い宇宙・・・


その中にあるたくさんの星たち・・・


1億・・・10億・・・いいえ、もっとたくさんの星たち・・・


その星たちは100年に一度、自分達の力を一点に集結させるのです・・・


星たちは、精一杯力を集結させました・・・


やがて、その力は結晶となり宇宙の至る所に飛ばされる・・・


そして今、また新しい力が集結した・・・


銀河の中 ティンクル・ティンクル

その中にある王国、ティンクル・キングダム
そこには、お城が建っていました。
ティンクル城・・・
大きい、大きいティンクル城は黄金に輝いていました。
おや? なにやらここの兵士が大急ぎでお城に入りました。
お城の中も黄金で彩られていました。
「女王様!女王様!」

あっ、さっきの兵士です。

「女王様!女王様!」

あんなに慌ててどうしたんでしょう・・・?
兵士は王室に入っていきました。

「女王様!」

兵士はぜえぜえ、と息が切れていました。

「どうしたのですか・・・?」

玉座に座っているのは、美しい女王様です。
星が瞬いているような美しさです。

「女王様、星の力が集まりました!」

兵士はさっきの苦しそうな顔から、喜びの顔になりました。

「まあ、そうですか。」

女王様も喜んでいました。
その時の顔は、まるで太陽の輝きでした。

「さあ、結晶をお受け取りください。」

兵士が持っていたのは、美しく輝く結晶でした。
クリスタルや、他の宝石にはないきれいな光を放っていました。
女王様はその結晶を優しく受け取り

「星から生まれてきた私の子・・・あなたに名を授けましょう・・・
カービィ・・・それが、あなたの名です・・・。」

結晶はまたきれいな光を放っています。
それも、強く・・・・・・。

「わわ・・・まぶし・・・。」

兵士は手で目を隠しました。

「ふふ・・・この子、名が気に入ったみたい・・・。」

女王様はまた太陽の輝きのような笑顔がこぼれました。

「カービィ様ですか!良い名です。それでは、私はこれで!」
兵士は本業にいったみたいです。
女王様は、結晶を見つめていました。
その結晶の中には、今生まれたとは思えない少年が入ってました・・・。
少年・・・カービィは、まだ眠っていました。

女王様は「カービィ。起きなさい・・・もう起きる時です・・・。」

カービィはその言葉に答えるように目を開けました。

「・・・・・・?」

カービィはどうやら状況がよくわからないようです。

「落ち着きなさい、カービィ。」
女王様が優しい声で言いました。
まだ落ち着きません・・・。

「ここどこ・・・?」

カービィは、ほけ〜っとした顔を女王様に向けました。

「ここは、あなたの家・・・そして私はあなたの母にあたる者よ。」
「母・・・お母さん・・・?」
「そう。あなたのお母さんよ・・・。」

女王様は、カービィを見ながらこう言いました。

「カービィ。あなたは、まだこの結晶から外へは出られないけど
あなたが大きくなるにつれて結晶が欠けてゆくわ・・・。
そして完全に結晶が壊れたとき、あなたは初めて広い世界を見ることができるでしょう。」

女王様は、きれいな顔でカービィに微笑んだ。
カービィも女王様を母親だと思ったのか初めて微笑んだ。カービィの笑顔はまるで・・・
星をちりばめた笑顔だった・・・。

星々から集められた結晶・・・その中に存在した新たな命・・・
カービィは純粋で、汚れなき心を持った少年でした・・・。
そして数年・・・ついに・・・

パキン

カービィが入っていた結晶が完全に砕け散りました。

「・・・・・・んあ・・・?」

カービィは寝ぼけた顔をしていました。

「カービィ。ついに結晶が砕けましたね・・・。」

女王様が喜びの顔を浮かべていました。

「お母さん・・・。」
「なあに?」

カービィは、女王様に抱きつきました。

「あらあら、どうしたの?」
「お母さんって・・・きれいだったんだ・・・。」
「まあ・・・ふふふ・・・。」

カービィは、結晶の中に入っていて、女王様の顔がうまく見えなかったのです。

「さあ、カービィ。こっちに来て。」

女王様はカービィを窓の側まで来させました。

「見なさい。これが、あなたの場所ティンクル・キングダムです。」
窓の外は、とても広い光景がカービィの目に映りました。
「これが・・・世界?」
「いいえ。今あなたが見てるのは世界の1つに過ぎません。世界はまだたくさんあります。」
「へえ・・・。」
「これから、あなたはここでいろんなことを学びます。宇宙の事、世界の事、そして、
あなた自身の事・・・。」
「僕自身?」
「そう、自分を知らなければ、自分としてやっていけなくなるのです。」
「自分を知る・・・」
「がんばりなさい、カービィ。大きくなりなさい・・・。」
「うん!」

カービィはこの会話だけでいろんなことを学びました。
女王様・・・いいえ、お母さんの匂いがこんなにも落ち着くこと、
お母さんのぬくもりがこんなにも温かいこと、お母さんの顔がきれいなこと、
世界があること、その世界がまだたくさんあること、宇宙と言うものがあること、
・・・自分を知ること・・・・・・。
カービィは、初めて「願い」と言うものが自分の心の中に生まれました・・・。
『自分を知りたい』『もっと世界を見たい』『宇宙を知りたい』
カービィはこの「願い」を胸に深く刻みました。
そして、カービィの生活が始まるのでした・・・・・・。



続く・・・


読むのをやめる