僕は 型に嵌まった物を とてもとても愛していて 崩れそうにやわらかい その姿に不安を感じていて 機械のように同じ物を 間違えのない同じ物を 少しもはみださないように 型につめては 流れに乗せる 堅く堅く形作って ひたすらに安定した 沈まない心の中で ただ外を見守る 雲も 光も 雨も 川も 僕を撫でていく君も 素敵な物はみな とてもやわらかくて 先へ 先へ ちぎれながら どこへいくの? 外界へ近づけようと 振るった金槌は 大事な物を欠けさせて 卑屈に笑う やわらかさを求めて 暖めた僕の作品は 溶けて 流れて 型へ戻った 触れなくても ちぎれて行く 触れなくても 変わって行く 外界の手触り 作りたくて 素材は無く 見ていたくて ずっと見ていて 型の無いその姿に 不安で 不安で  膝をついて 涙を流す 風も 空気も 花も 海も 僕を見て微笑んだ君も 素敵な物はみな とてもやわらかくて 先へ 先へ ちぎれながら 手を振り 流れ  堅く 丈夫な ちぎれない 形を 抱きしめた ちぎれても良いと 泣いた ------------------------------------------------------------------------- ブラウザの『戻る』でお戻り下さい。