あの遠い塔にいくよ 雫落ちる枝葉の下へ 作られずただ空へと 無邪気に背をのばす塔 ぼくは小さくて 空の一つも追えない 皆が駆けるように飛ぶ雲海の 小さな雲の一つに転ぶよ 人の手で高く 塔を超えて お月様への梯子がかかる 足をかければあっという間に 空のガラスの上に立つ ぼくは原始的に あの塔に登ろうと思う あの塔の天辺で 空に届くのを丸くなって待とうと思う あの遠い塔へいくよ 光受けて微笑む枝葉へ 構われずただ空へと 無邪気に背を伸ばす塔 大きな洞の窓ができても 塔はかすかな音を立てて育つよ 人の手は尊く 心を包んで 共に笑い合いながら 梯子をかけた遠い昔 人のガラス向こうに立つ ぼくは愚かしくも 静かに往こうと思う 連れ立つ人もないから 空に届いたら星を見て過ごそうと思う あの遠い塔にいくよ 雫落ちる枝葉の下へ 作られずただ空へと 無邪気に背をのばす塔 ------------------------------------------------------------------------- ブラウザの『戻る』でお戻り下さい。