キミの駅から数駅過ぎても、 この列車がホームに停まる度、 そこにキミの影を感じます。 誰かと談笑してるキミ、 ベンチに座って本に夢中になっているキミ、 イヤホンからリズムの良い曲でも流れているのか、 身体を小さく揺らすキミ。 もう居ないはずのキミが、 もう出会わないはずのキミが、 今にも丁度空いている私の隣へ腰掛けて来そうで、 目の奥が少しじんとするのです。 私の駅はまだ遠い先。 その長い長い旅の間、 私は寝てしまったようなふりをして、 目の端に浮かぶそれを誤魔化すのでした。