今まで丁重に積んできた物を踏んで、
天井にあった穴を覗いてみました。
あったのは、とっても煌びやかな世界と、
その端で膨らむ黒い風船でした。
面白そうなので風船を割ってみたところ、
幸せそうだった人々の形相はとんでもないものになり、
豊かそうだった自然もとんでもないことになり、
溢れていた眩い光もあっという間になくなってしまいました。
僕は、すぐに顔を引っ込めて天井の穴を塞いでその家を引き払いました。
こっちの世界は、未だに平和です。
黒い風船は、見当たりません。 

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どっきりをしかける。
ターゲットは、笑ってくれる人が良い。
冗談の通じない輩を、態々怒らせるだけはつまらない。

悪趣味でないどっきりをしかける。
大前提だ、笑えなければならない。
悪趣味だったら誰でも驚くので、
勝負の意味でもつまらないだろう。

最後のネタばらし、
騙されていたと知ったターゲットが自然に微笑む。
引きつりでもなく、苦笑でもなく、
楽しいどっきりを。

恨まれず、妬まれず、
叱られず、叩かれず、
笑顔に埋もれ、悲しみを流す。
さぁ、さぁ、
次はあなたの番で、
あなたの番だとあなたは知らない。
お楽しみ、お楽しみ… 


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