エストレーラ学園考古学部

第三話【英雄狙い】





アレグ「ふーん、魂封じの壺ねぇ・・・」
ミト「信じてないでしょ。」
アレグ「いや、実在したんだなぁって思ってさ」

舞台は移ってアレグの個人室。教務室の個室版だと思って下さい。
反則者や処罰者のリストがずらり。一位を占めているのはルーヴィ君です。
アレグ「君には手を焼くよ」
ルーヴィ「見逃してくれたっていいじゃんかよッ!」
アレグ「そうするとクビになるからなあ」
カービィ「先生って何?」
唐突に質問するカービィ。
ミト「先生っていうのは、勉強教える人だよ。簡単に言うと」
アレグ「球体君、君が何千年も前の時代に壺へ封印された理由は考古学者でなくとも興味の沸くところだ。何故なのか、教えてほしいのだが」
カービィ「分かんない、覚えてないもん」
アレグ「ふむ・・・何者かが故意に記憶を消したのかもしれん」
ミト「何の為に?」
アレグ「・・・例えば・・・球体君を狙っている悪者とか」
カービィはその言葉に、ピクリと反応しました。























−−−−−−−−ワルモノ−−−−−−−−




















































「英雄が復活しただと?」
「はっ、その様で」
どこかの空間で、何者かが数人集まって話し合っています。
「『カービィ』・・・か?」
「きっとそうに決まってるのサ」
「何が見える?」
「・・・丸い物体と・・・人間が三人」
総帥らしき人物はニヤリと微かに笑いました。
「四匹・・・だ。四匹で捕らえてこい。」
「人間共はどうするのだ?」
「生死は問わぬ」
すると、精神統一していた人物がカッと目を開けました。
「待て、若造」
「我を若造扱いするのは止めろ」
「カービィは少女に特別なついておるようだぞ」
「じゃ、そのガキも捕まえて連れてくればやりやすいのサ」
「どうする?兄者」
総帥らしき人物は無表情で答えました。
「なついている?だから何だというのだ?我々が望む物は『カービィの死』だろう」











































アレグ「おい、アーギア」
アーギアと呼ばれた小さい男の子は、チョコチョコとこちらへ走って来ました。
ミト「わぁ、可愛い♪」
ルーヴィ「アレグ、こいつ誰だ?」
アレグ「私の弟子のアーギアだ」
アーギア「初めましてッ!」
元気がよいですね。
カービィ「何か鳥臭い・・・」
アレグ「ハッハッハッ、そりゃそうだ。アーギア」
アーギア「えっ。・・・まさか・・・呼ぶんですかぁ?」
アレグ「あいつも見せておかなきゃな」
アーギア「どうなっても知りませんよー・・・」
アーギアは窓を開けて小さい笛の様な物を鳴らしました。


バサッ・・・バサバサ・・・バサバサバサッ!!


ミト「うわぁあ!?何!?」
ルーヴィ「!こいつは・・・『マッキナ・ファウカオン(機械鷹)』だな?」
アーギア「うん。僕の産まれた時からの友達。名前は『アグード』っていいます」
カービィ「何?『まっきな・ふぁうかおん』って」
ミト「鷹匠のこと。でもアーギア君のはいろんな武器に変身したり喋ったりする『機械鷹』っていう種類なんだ」
カービィは納得した様な納得していない様な顔でアーギアに向き直りました。
アーギア「ほら、アグード。皆さんに自己紹介しなさい」
アグードはミト達をじっと見つめた後、こう言いました。
アグード「私は機械鷹のアグード。以後宜しくお願いいたします」
凛々しい口調です。精神年齢はおそらくこの中で一番上でしょうね。
カービィ「うわぁ、鳥が喋ったぁぁ!!」
ルーヴィ「何だ、カービィ達の時代には喋る鳥は居なかったのかい?」
カービィ「へっ・・・居るには居たけど・・・何か懐かしくて、忘れてたよ。」
それを聞いたアレグの眼が興味で満たされました。
アレグ「素晴らしい!!プププ時代には喋る鳥も居たのか!!こりゃ大いに興味のある所だ!!」


ピクリ・・・。
アグードが何かを感じ取りました。
アーギア「どしたの?」
アグード「・・・我々に危害を及ぼそうとしている者達が居る」
ルーヴィ「何!?」



その途端−−−−



ガッシャーーン!!!!
アーギア「な、何ですかっ!?」
ガラスを割って、何かが部屋に入り込んで来ました!!
アレグ「!!プププ時代に絶滅した『ダークマター族』!?」
ミト「えッ、うそッ!?うっわぁ、ダークマターって本当にこんな形してたんだあ!!」
ダークマター「・・・邪魔者は排除する!」
キュイイィィ・・・
何かが蓄積する音が聞こえます。
ルーヴィ「!馬鹿ッ・・・ミト!!逃げろ!!」
ミト「へぇ!?」


ドッカーーーーン!!!!!


アレグ「ほォ、眼から暗黒エネルギーを発射出来るのか!コレは凄い」
ルーヴィ「んなこと言ってる場合かよ!!戦わなきゃいけねェみたいだぞ!!」
アーギア「アグード!形態『矛』!」
アグードはガシャンガシャンと音を立てて矛に変形していきました。
ミト「わ、私だって考古学部部長として戦ってやるッ!」
そう言って掃除用具入れから箒を持ち出して来ました。ついでにモップ。
ミト「はい、ルーヴィの分」
ルーヴィ「・・・ダークマターにモップで対抗しろって言われても・・・なぁ(汗)」
ミト「先生は?」
アレグ「私には魔法がある。心配せんでいいよ、思いっきりやっちまえ」
ミト「あ、そう。じゃあ・・・今までのストレス、晴らさしてくれるわーーーーーッ!!!」

バキッ!!ガッシャーン!!ドカッ!!ビシビシ・・・

アレグ「ちょ、ちょっと待て!!部屋を壊していいとまでは言ってないぞーーっ!!」
アレグの悲惨な叫びも耳に入らない皆さんの壮絶な戦い。部屋は見る間に無惨になっていきます。
ミト「やいやいやいダークマター!!カービィ君を狙う理由くらい教えてくれてもいいんじゃないの!?」
(ダークマター)T号「貴様等に教える必要は無い」
U号「貴様等はここで死ぬのみ」
ルーヴィ「やなこった!!俺は少なくとも美人と結婚するまでは死なねェぜ!!」
カービィ「(ミトのこと?)」
ルーヴィ「ダークマターと一緒に死にたくなきゃその事には触れない様に」
目つきが超鋭くなったのでカービィは真っ青な顔でダークマターに振り返りました。
V号「話もお遊びもここまでだ・・・死ねッ!!!!」
手の平に魔力を集め、狙いを一同に向けました。四話目にして最大の危機!?
ミト「いやーっ!私こんな所で死にたくなーいーっ!!」
ルーヴィ「吠えてる暇がありゃどうするか考えろっつーの!!」
アレグ「そんな時間も無いな」
アーギア「もうダメですぅ!!!」
アグード「・・・」

ダークマター全員「『ブラッディ・ボール』ッ!!!」

バシューーーン!!!
蓄積された魔力が一気に放出されました!
アグード「今だ!!!」
アグードは弓の様になりダークマターの体に体当たりしました!!!
アーギア「ちょっ・・・アグード!?」
アグード「さあ、今の内に窓から逃げるんだ!!」
アレグ「アグードの言う通りだ・・・逃げるぞ」
アーギア「うん・・・」
みんなが順々に窓ガラスから逃げ出します(部屋は一階)
W号「くそっ・・・こうなればカービィのなついている少女を人質に・・・!!!」
ダークマター達はミトの髪の毛や腕を掴みました!!!!
ミト「きゃっ、いや、ちょっと、放してよーっ!!!」
U号「黙っていろ!今すぐゼロ様達の所に・・・」
カービィがその言葉に振り返ります。
カービィ「ゼロ・・・!?」
ルーヴィ「!!!ミトに手ェ出すな!この一つ目餅共がーーーッ!!!」
ルーヴィは持っていたモップを(持ってたのかよ)ダークマター達に投げつけます!
T号「ぐッ!?」
ミト「うわあぁん怖かったよーっ!!」
ルーヴィ「大丈夫か!?ミ・・・」
カービィ「ミト姉ちゃん!!(姉ちゃん?)」
アレグ「無事か!?」
ミトはアレグの胸へ飛び込みました。余程怖かったのでしょう。
ルーヴィ「・・・・・・(複雑)」
アレグ「よし、私のあの車で逃げるぞ!!」
ルーヴィ「くそっ、追って来やがった!!早く乗り込め!!!」
全員乗り込むと、アレグはアクセルを思いっ切り踏み込みました!!
V号「くっ・・・逃がしたか・・・!!」
カービィはミトの頭の上からダークマターを見ていました。
カービィ(ゼロ・・・って言ったんだな?まさか・・・)
ミト「どうしたの?」
カービィ「エッ、いや・・・何でもないヨ」
アレグは学園を見ながらポツリと言いました。
アレグ「当分ここには帰って来られないな・・・」
一同は小さくなっていく学園を、寂しげな目で見ていました。




















































学園を後にした一同さん。
さて、次回からどうなるのかなあ?




NEXT STORY・・・【探求】

俺流用語辞典

総帥らしき人物・・・この人はともかく、他の人は喋り方で分かるだろうなあ。
アーギア・・・機械鷹の鷹匠らしき子供。アレグに何故弟子入りしたのかは謎。そのうち分かりますな。
マッキナ・ファウカオン・・・何語?これ。えー、ポルトガル語です。何でだよ。
アグード・・・機械鷹。いろいろな武器に変形出来るのだ。渋いぞ!
プププ時代・・・弥生時代とかみたいに区別する呼び方。
ブラッディ・ボール・・・オリジナル攻撃技。暗黒エネルギーを蓄積して一挙に放出。
一つ目餅・・・これ以後ルーヴィはダークマターをこう呼ぶ様になった。
車・・・イメージ壊れそうだけどあるんです。
ここには帰って来られないな・・・じゃ次回からどうなるのか?それは見てのお楽しみ。


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