∴フォースバトル∵
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ガチャン!
牢屋の扉が閉まる・・・
「出しなさいよ!」
「城の宝を盗み出そうとしたんだ!当然の報いだな!」
まぁあたりまえか、あんな緊張感のないやり方だったら捕まって当然だ。
「何よあいつ!・・・二人とも!さっさと脱出するわよ!」
「どうやって?」
「あんた、まさか自分の力まで忘れた訳じゃないわよね?」
はいはい、忘れるわけ無いじゃないか、僕の力、僕の技・・・ウィンドカッター、風の刃を作り出し
物体を切る、鉄さえも切れる僕の『力』だ。
「ウィンドカッターじゃ貫通して壁まで切るよ、そしたらいやでもあっちは気がつくし第一刀がない」
「じゃぁ・・」と、良いながらワテルドはレイムの方を見る、しかし、レイムは首を振りながら・・・
「俺の『ヒートクラッシュ』だったら足場まで崩れるぞ?」
「あんた達の技ってどうしてこうまで強力すぎるのよ」
と、ワテルドは言ったが実はレイムは知らないけど僕は新しい技が使える、ワテルドも知らない新技
だ、それならこの鉄格子も兵隊に気づかれずに壊せる、しかし嘘をついたのはあまりフォースを使いた
くないからだ。
「他の方法を考えようよ」
「そうね・・私の技じゃこの鉄格子を切断したりするなんて事でいないし・・・」
「だからフォースを使う以外の方法をさぁ・・・」
僕は「しまった!」と思った、ワテルドの勘は鋭い、他人のちょっとした発言からまるで、他人の心
を読むように他人の秘密や喋りたいことがわかってしまう、もちろんこの場合も例外じゃなかった。
「あんた、この鉄格子を壊せる技があるのね?」
「はぁ」
すでにワテルドの頭には・フォースをいやでも使いたくない=この鉄格子を破ることの出来る技を持つ
そんなむちゃくちゃな式ができあがっていた、当たってるけど・・・
こうなったワテルドには何を言っても無駄だ、僕は鉄格子の前に立つと・・・
「離れてて・・・『トルネードカッター』・・・」
フィルスがそう唱えると1本の鉄格子を中心に小さな竜巻が起こった、そして数秒後には竜巻の中心に
あった鉄格子は細切れにされていた・・
「フィルス!あんたこんな技いつの間に使えるようになったのよ!」
ワテルドは喜んでいるようだが俺は少々驚いた、あれほどフォースを使うことに反対していたフィルス
がいつの間にこのような技を使うようになったのか、いろんな意味で恐ろしい、敵に回ったらやっかい
どころか驚異だ、まぁ、フィルスに限ってそれはないだろうが・・・
「つい最近、使えるようになったんだ・・・それよりも早く武器を取り返さないと」
「そうね・・・レイム、行くわよ!」
「ああ」
「いったいどこにあるんだろう?」
「ともかく探すしかないでしょ!次はあの部屋を探すわよ!」
私たちはかれこれ30分ぐらい刀とナイフをを探している、私のナイフはともかくフィルスの刀は名刀
『隼』だ、宝物庫に保管されてても不思議じゃない、ちなみにフィルスの刀はフィルスが元々持ってい
た物だ、別に盗品じゃない、だからどんな理由であろうと城の人があれを取ったら立派な窃盗じゃな
い?そんなことを考えながら探していくうちに私たちは2階に到着した。
「フィルスの刀は宝物庫に保管されててもおかしくないわ!まずは宝物庫にいきましょ!」
「うん!」
とりあえず行く目標が決まったので僕は少し元気が出てきた、何たってこの城は広い、全部の部屋を調
べていたら夜が明けちゃうよ。
「ここが宝物庫?」
僕らの前には他の扉とは違い頑丈そうな鉄の扉が・・・
「どうやってあけるの?」
「レイムの出番ね、レイム、頼んだわよ」
「任せろ・・・「ヒートクラッシュ」!」
レイムが手に力を込め扉に触れると扉がどんどん溶けていきます。
「ちょっと回りも溶けちゃったけど・・まぁいいわ、早くはいるわよ」
「ああ・・・」
宝物庫の中はかなり散らかっていた、いろいろなものがおいてある。
「あったぁ!私のナイフ!」
ワテルドのナイフは見つかったようだ、僕の刀は・・・無い?!
「ワテルド!レイム!僕の刀がない!」
「まじ!?・・・・あれ?これは・・・」
ワテルドの視線の先には古びた本が・・・
「ワテルド、それ、何?」
「魔術の書【水】!やったぁ!」
「それが今回ねらってた物なの?」
「そう!魔術の書っていうのはカモフラージュでほんとは技の書ってところかしらね」
「まさか・・それって・・・」
「そう!水のフォースの技の本よ!」
ワテルドは勝ち誇ったように言っているけど、実際1回捕まったんだよね、それに僕の刀は?
ワテルドはそんな僕の視線に気づいたのか突然考え出した。
「刀がここにないって事は、捨てられた?・・・まさか、あれほどの名刀を捨てるわけないし・・・」
「誰かが持っている、と言うことだろうな」
「えぇ!」
かなりうろたえてるわね、フィルスのやつ、そりゃそうよね、あの刀はあいつの記憶が唯一残っている
物なんだから・・・
「ともかく、探しに行きましょ!」
「多分ここの城の城主あたりが持っているのだろう、いくぞ!」
こうして僕らは城主と会うことになる、はっきり言ってここで刀を諦めておけば・・・でもそれは無理
だ、あの刀は僕の唯一の・・記憶を失う前の物なんだから。
用語解説
ウィンドカッター・フィルスが初めて使うことが出来るようになった技、刀に気を込め風の刃として発
射する、風の刃は何かに当たるまで周りの風を吸収してどんどん大きくなる。
トルネードカッター・フィルスの二つ目の技、竜巻を起こす、竜巻の内部にあるものは竜巻の仲で発生
する風の刃に切り刻まれる。
ヒートクラッシュ・レイムの技、手に気を込め手を高熱化させる、本人は熱くないらしい。
水の魔術書・ワテルド曰く水の技の書、この本に自分の気を込めればそのものはその本に宿っている技
を使うことが出来る、ポ○○ンの○○○シ○みたいな物、使い捨て。
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