∴フォースバトル∵
                  third

「刀を捨てた?まさか、あんな名刀を?」
考えてもここにフィルスの刀は無い、ここにないってことはこの城の城主が持っている
ということになる。
「城主のとこに行くわよ!そこに無ければ諦める事ね」
「そんなぁ・・・・」
フィルスは情けない声を出したけど問答無用!と言わんばかりに私は掛けだした。
「でも、城主の部屋ってどこ?」
「ラスボスの部屋は?」
「どっかで聞いたようなセリフ…最上階でしょ?」


「くっくっく、まさかこそ泥の中にこんな名刀を持つものがいたとはな・・・」
俺の目の前には薄汚い、欲にまみれた男がいる、まぁ、そういう俺もこの男の用心棒
として雇われた、人のことを言えた義理ではない…か。
「・・・・・・聞いているのか!?」
「聞いていますとも」
実は聞いてはいない、何を話そうが分かりきったことだ。
「もう一度いう、今回貴様を雇ったのは私の身辺警護とこの城への不法侵入者の殺害
だ」
「ようするに脱出した泥棒を始末せよ・・と?」
「その通りだ、お前にこの刀を貸してやる、こいつに血を吸わせてこい!」
「・・・・」
俺は無言のまま刀を受け取った、この城主、月並みなセリフしか言えんのか?。
バン!
その直後、部屋のドアがものすごい勢いで開いた。
「こそ泥城主!刀を返してもらうわよ!」
「奴らですか?」
「は、早くやれ!」
とりあえず前に出る、さっさと逃げればいいものを。

「あんたが相手?私[たち]の力を見せてやろうじゃない」
「「私[たち]?」」
僕とレイムが同時に声を上げる、そりゃそうだ、レイムだって別に戦いたいわけでは
ない、それはよく知っている、力を使うことは拒まないが戦いは出来るだけさける、
これがレイムのやり方だ、矛盾してるってよく言われるみたいだけど…。
「行くわよ!レイム!フィルス!」

渋々、そんな感じで他の奴らも前に出てきた、これほどの名刀を持っているのだ、た
だ者ではあるまい。
「行くわよ!ウォーターウィップ!」
敵の女の手から水のムチが出てきて俺に向かってきた。
「フォースか?」
「よく知ってるじゃない、あんた何者?」
「お前等と同類の者だ」
明らかに敵の女は動揺した。
「まさかここにフォ−スの称号を持つものがいたとはね・・・」
「我が名はヒリイ、どうでもいいが早くここから立ち去れ」
「女みたいな名前の奴にそんなこと言われたか無いわよ!」
関係ないだろ…
「後ろの二人もフォース使いか?」
「二人とも!手伝いなさい!」
「しょうがない・・・」
「やらなきゃやられるからね」
非戦闘主義者のような二人が戦おうとしている、面白い!
「あぁ!」
緑色の髪の少年が突然声を上げた。
「そいつが持っている刀!僕の刀だ!」
「ほう、これは貴様の刀か、返してやろう、俺はこいつに興味はない」

簡単に返されるとリアクションに困る、それはいついかなる時も変わらない法則だ、
その法則に従ってフィルスは困惑している、当然と言えば当然か。
「フィルス!行くわよ!」
「う、うん」
「ウォータウィップ!」
「ウィンドカッター!」
俺の技は近距離用なので役に立たない。
「ライトシールド!」
奴の腕から光を帯びた盾が出てきた、攻撃が全てガードされる。
「何で私たちの攻撃が通じないの?!あの盾は何?!」
ワテルドが少々ヒステリック気味に叫んだ、それもそうだ、ワテルドにとって唯一の
攻撃が効かなかったのだから。
「ワテルド、用は済んだんだからもう行こうよ」
「こいつになめられっぱなしで良いと思うの?!」
「やめておけ、今何を言っても無駄だ」
「うん、わかった」
「フィルス!あの技よ!」
「トルネードカッターのこと?あれは近距離用なんだけど・・・」
「じゃあ近距離戦しなさいよ!」
「むちゃくちゃいわないでよ・・・」
「楽しそうだな・・お前等」
「黙ってなさい!」
かなり無理矢理な事を言っているが相手が黙るものか、これで?
「わかった、黙っていよう」
おい!お前ほんとに敵か?!
「よし!こうなったらこいつを使うわよ!」
そういいながらワテルドが取り出したのは例の技の書。
「それを使うきか?まぁ貴様専用と言ったところだがな、扱えるのは貴様しかいない
訳だ・・」
これで良いのか?

用語解説
ライトシールド・ヒリイの基本技、光を一点に集め凝縮し固める、それによって作ら
れる盾、かなり固い。



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