∴フォースバトル∵
four
「気を送り込めばいいのよね」
そういうと女は本に気を送った、それは常人には見えない、我々フォースを持つものにしか見えない物だ、突如、本から
光が放たれる・・・・
本から発せられた光が治まっていく…………
光が治まった、女の手には本の代わりに巨大な盾が握られている、もちろん水で出来た盾だ。
「何よこれ!攻撃技じゃないのぉ?!」
なんだあの妙な盾は?ただの防御のためだけとは思えんが……
「考えても仕方がないな……『ライトボール』」
奴の手に集まった光が球体となり私たちのところに飛んできた。
「何よ、これ?」
そのスピードは遅い、空に飛んでいく風船よりも遅い、まるでシャボン玉のような感じだ。
「あんた!馬鹿にしてるの!?」
「俺は光の者…お前達のように破壊する技は持ち合わせていない」
「なんかむかつく…フィルス!レイム!攻撃よ!」
「攻撃したって…」
「トルネードカッターがあるでしょうが!」
「だからあれは接近戦をしないと…」
ポン
「なに?レイム?」
「諦めろ、今の奴に何を言っても無駄だ」
俺はあきらめ顔でフィルスの肩をたたきそう告げた
「お前達は面白いな…」
「うるさい!何してんの!フィルス、早く奴をしとめなさい!」
「ワテルド…その人倒したって何の徳にもならないんじゃ…」
そのとき、今までふわふわ飛んでいたライトボールが突然目もくらむような閃光を繰り出した。
「な、何余これ…」
「「ただ」の強い光りだ、しばらく続く、目が開けられまい」
確かに目が開けられない、まずいな。
「安心しろ、私は攻撃技を持ってはいない」
「なっ!ばかな!攻撃技を持っていないのに私の護衛をやっていたというのか?!」
この城の城主が叫んでいる。
「護衛は攻撃技がなければ務まらないのか?」
どうする?まだ手はある、とにかく相手が攻撃技を持っていないなら逃げることは出来る。「レイム!ワテルド!退こう!」
「あ、あんた何言って…」
「レイム!足場を崩して!」
「っ!なんだかしらんが!『ヒートクラッシュ』!!」
レイムが床に向かってヒートクラッシュを放つと当たり前だが足場が解ける、もちろん僕達は星の引力に引かれて落ちる
、周りには妙なにおいが立ちこめているがあまり気にならなかった。
「『トルネードカッター』!!」
あとは相手が追って来れないように道をふさぐ!
「今だ!」
「ああ!」
下に落ちたおかげであの光幕から逃れることが出来た、どうやらあれは一定の場所にしばらく浮いているだけのようだ。
「ワテルド!なにをしている!!」
ワテルドだけが動かない、その場に立ったままだ、俺は鋭い声で呼びかける。
「え、ええ…」
そうして俺たちは逃げた…
「逃げられてしまったか…」
「き、貴様!良くも私を騙しおったな!」
「だましてなどいない、俺は契約の時に攻撃技があるなどとは一度も言っていない」
「それだけではない!あの刀を返すとは!」
「あの刀は常人には使いこなせない、あれを使うことが出来るのは『ウィンドフォース』を持つ者だけだ、私にも使うことが
出来ない」
「貴様ぁ!」
「…………」
その後、一ヶ月とも立たないうちにラティス城は崩壊したとか…
「なんとか助かったな」
「うん」
「………………」
「どうした?さっきから黙っていいるが…」
「何でもないわよ!」
何でもないわけ無いじゃない!!何よこいつら!フィルスは頭の良さを見せつけて作戦を立てるしレイムは素直に言うこ
と聞くし!
「それより、これからどうするの、二人とも?」
「俺はしばらく一人で旅をしようと思う、案外一人の方が強くなれるかもな…」
「ワテルドは?」
「あんたに話す必要があるわけ?!」
「いや、別にないけど…」
「お前はどうするつもりなんだ?」
「僕?僕はまたそこら辺の町を歩き回ってみるよ」
やっぱりね、そう思っていると、レイムがフィルスに向かっていった。
「そのことなんだが、以前お前に頼まれていたことについて情報が入った」
「ほんと?!」
何!こいつら、そんなやりとりもしてたわけ?!
「ああ、あまり信憑性はないが、北の方のウェルトンの村の占い師ならお前の記憶がどのようなものかわかるかもしれな
い」
「ありがとう!早速いってみるよ!」
「ああ、それで俺の方の情報は何かあるか?」
「うん、見つけた」
一瞬レイムの口元がゆるむ。
「どんな情報だ?」
「かなり確かな情報、東のザイスの町の図書館にそれらしい物があるって、それが技の書なのかまではわからないけど、
それらしい物があるのは確かだよ」
「そうか、俺も早速そこに行ってみよう」
レイムがそういうとフィルスは立ち上がった。
「じゃあ、僕はもう行くよ、いつ追っ手がやってくるかわからないからね」
「俺も「分かれ道」までは一緒に行こう」
「うん、…ワテルド、また合おうね…」
「これで私だけか、目的がないのは…」
二人には目的がある、だけど私には目標がない。
目標はあるにはあるがもう諦めてる。
「お兄ちゃん…」
私の目的、それは生き別れたお兄ちゃんを捜す、最初はそれが目的だった、いつからだろう?
私の目的が邪な物になったのは…
用語解説
ライトボール・ヒリイの二つ目の技、ヒリイの意志で周りにある光を圧縮し球状にする、それを打ち出しヒリイの意志で破裂
させる、破裂後は一定時間破裂した場所にとどまってものすごい光の硬膜ができ相手の視界を遮る、しかしボールの進
む速さはものすごく遅い。
分かれ道・フィルス達のいる国にある分かれ道、ちょうど国の中心にあり十字路になっている。
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