I know nobody
〜誰も知らない〜
R e i m s t o r y
懐かしの師
「東か…懐かしいな」
昔レイムは東に行ったことがある、やることもなく、自分の本能のままに生きていた、殺したいから殺す、食べたいから食
べる、それを救った人物が東にはいるのだ。
「用事が済んだら…一度よってみるか」
東の街道、東にはこれといった森もない、魔獣が住んでいる確率が低い…訳ではない。
この東には荒野や草原が多々ある、そこに魔獣は住んでいるのだ。
そして今レイムが居るのがその草原、今レイムは囲まれていた。
レイムを囲んでいるのは「バイトウルフ」群れをなし、その鋭い牙で獲物をしとめるという草原には良くいる魔獣だ。
「囲まれればやっかいなもんだな」
そういうとレイムはヒートクラッシュで足場を崩した、高熱によって熱せられた地面に立っていられなくなったバイトウルフ
たちは逃げていく。
「感謝するぞ、フィルス、あのとき使った作戦が役に立った」
あのとき、とはもちろんラティス城から逃げるときである。
あのときは足場を崩して道をふさぎ自分から逃げたが、この程度の魔中なら、足場を熱して追い払う、そのぐらいはでき
るらしい。
「大丈夫ですか?」
「!!」
レイムの後ろに人の気配があり、レイムは驚いた、そしてその声にも…
「ヒョーガ・ライトニティ様…」
「その声は…お久しぶりですね、レイム・ソフィア」
「お久しぶりです、しかし、あなたがなぜここに?」
レイムの後ろにいたのは女性、神官の服を着た、銀髪の美しい女性だ。
「最近ここで襲われる人が多くなったので、様子を見に来たのです」
「しかし一人で?!」
「大丈夫です、あなたも知ってのとおり私も…」
その言葉を遮るように上空から炎が飛んできた。
「ワイバーン!」
ワイバーン、魔獣の中では中級で小型のドラゴン、5体ぐらいで群れをなし口から火球を発射する。
「襲われた人の火傷の正体はこれですか…」
中級クラスの魔獣になると、専門家夜、それなりの力を持っていなくては倒せない。
「ちっ!高すぎる!」
「任せてください」
「ヒョーガ様!」
「大丈夫です、ブリザドクリスタル!」
ヒョーガの手から小さな氷の結晶が飛び出す、無数の結晶は1体のワイバーンに突き刺さりワイバーンはどさりと地面に
落ちてきた。
そしてその手には光る紋章があった…
「逃げましょう、レイム」
「あ、はい!」
ここにワテルドが居たら、大笑いしていたことだろう…
続く
レイム主役のお話です、この話しも残りの話しといつかは同じ道になります、まぁ、しばしの別れという奴でしょうか?
人間別れがあるから強くなるんですよ、ちなみにクロスは間違った強さが身に付きました(笑
お気づきかと思いますがレイムを救った人物というのはヒョーガ様です。
あ、今回出てきたレイムのファミリーネーム、あれは本来のものでなくヒョーガ様がつけたものです、彼は自分の名前しか
覚えていませんでした、記憶喪失ではなくただ単に忘れただけです、しかし、10代でここまで子供の荒む世界って…考え
たのも自分ですけど書いてて「この世界はこうなってほしくないなぁ」、何て思ってます。
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