炎の旗
○月×日晴れ
魔獣に囲まれて大変だった
(後日、レイムの日記より抜粋)
そう、今、魔獣に囲まれていた。
「大変ですね」
「そんな呑気な…」
レイム達を囲んでいる魔獣は中級クラスの魔獣"ビックバタフライ"
名前の通り巨大な蝶の化け物で、個体としての戦闘能力は初級クラスの魔物だが、何十
匹と集まって狩りをするため中級クラスに分類される魔物だ。
彼らの狩の仕方は鱗粉で敵を眠らせ、その体液を吸うという想像したくないやり方であ
る。
「どうしましょう、このままでは鱗粉の餌食ですね?」
「ヒートクラッシュで突破口を開きます、後ろからついてきてください」
そしてレイムは正面を見据え…
「ヒートクラッシュ!」
高熱化した手を前面に出すとその熱におびえてバタフライ達が退いた、その隙に包囲網
を突破する。
その包囲網から出るまではよかったのだが、もちろん人に飢えているバタフライ達が獲
物を逃すはずもなく…
「追ってきますよ?」
「しつこい…ヒートクラッシュ!」
近くの木に向かってヒートクラッシュを放ちその木を燃やす。
「所詮は虫、なら…」
とはいえ相手は多数、どれくらいかというと日本の議員と国民の数ぐらいの割合である。
たった1本燃やしたぐらいではうんともすんとも言わない。
「ブリザドクリスタル」
ヒョーガも相手に向かって攻撃するが2体ほど倒すので精一杯だ。
「どうしましょう?」
「あいつらをいっぺんに燃やすには…」
相手は虫だ、だが、あそこまで大量にいてはちょっとやそっとの火じゃ…第1、レイム
の技はヒートクラッシュただ一つ、接近専用の技のため役に立たない。
――――て、言うかヒートクラッシュ自体「熱」である
「くそ…俺にも技が有れば」
「レイム、そう急ぐことはありませんよ」
「この状況で言われても意味がないんです!」
今レイムがすべき事、この隣にいるヒョーガを守ることが最優先事項だ。
「くそぉ!」
「あっ」
そのとき、ヒョーガが、足を崩した…それはもうばったりと、足を崩したというレベル
でなく、こけた(ぉぃ
それを見計らって今まで5メートルほど後ろにいたバタフライ達が一斉にスピードを上
げた、そしてレイム達を取り囲もうとする。
絶体絶命のレイム、そのとき、片膝をついたレイムの手に何かが触れた、それはなんの
変哲もない少し長めの木の棒。
「……」
――これを燃やそうか?
そんな物でなんになる?
――じゃあどうすればいい?
それを手に持て。
――意味がないんだろ?
お前の中の技を一つ教えてやる、それを燃やせ、そして唱えろ。
「「ファイアフラッグ」」
そのとき、レイムの持っていた棒が突如、燃え、火を伸ばし棒状になったかと思うと、
棒の先端からさらに炎がまるで布のように噴出した。
「ファイアフラッグ…火の旗か」
レイムは決心したように立ち上がると、その火を見てひるんでいるバタフライ達に向か
ってファイアフラッグを振り下ろした、ファイアフラッグは密集しているバタフライを
炎で引き裂いた、その振り下ろされた勢いで火の旗が伸びる。
次に横に振るい突破口を開く、伸びる火の軌跡はまるでレイムを守るかのように延びて
いた。
続く
さて、ようやくレイムにも第2の技、これまでのおさらいをしてみましょう、、レイム
ストーリーらしくレイムの事だけに触れて。
レイム・ソフィア
小さい頃から人を殺していた、そのためか戦闘能力が高く戦闘にかんする知識も豊富。
ある時ヒョーガに助けられ、ソフィア、と言う姓をもらいまた旅に出る、その後、どう
いう経緯かワテルドと出会いともに旅をする。
現在使用出来る技
ヒートクラッシュ、手を高熱化させてものを溶かしたり、水なら蒸発させたりといろい
ろな用途に使用出来る、鉄を溶かすことも可能。
本人は熱くないのか、と言うつっこみは無しの方向で(ぉ
ファイアフラッグ、今回使った技、炎の旗のようになっている、わざと言うよりも武器
に近い。使う前にレイムが会話した声については詳細不明、彼自身も知らないらしい。
余談・ソフィア、というのはヒョーガ様の愛読書のキャラのファミリーネーム、自分の
ファミリーネームでも良かったが自分の美学に反するゴロだったので取りやめ(ぉぃ
なお、ヒョーガ様の生活力はゼロに等しい、つまりは反家庭的。
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