『カービィとゆかいな仲間たち』
第17話〜過去の世界、過去の真相〜
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前回、デデデ大王との激闘を終えたカービィは、訳の分らないままナービィ達に連れられ、
過去の世界へと向かいました。
時空間で、ダークマター達の本当の狙いを話されたカービィ。
しかし、カービィは、その事については認めようとしませんでした。
カービィが認めているのは、過去に行く事、過去で、ダークマターを倒すという事です。
「ここ…本当に過去なの?」
「ニャー…確かめてくるニャー!ピも君はここで待ってるニャー!」
「え?何で?」
「決まってるニャー!もし、過去のピも君がこの場所にいて、バッタリ出会ったら…。」
「あ、なんとなく分った。」
ナービィは頷くと、球形になり(いままで獣人モードだった)、近くに居た住民らしき人に状況を聞い
てきました。
「ニャー、やっぱり過去ニャ!間違いニャかったニャ〜!」
「間違いなかったって…もしかしたら間違ってる可能性もあったって事!?」
「ニャ、細かい事は気にしニャいニャ!…ニャ、過去のピも君は、もうここから出発したみたいニ
ャ!ニャ、ピも君!どこに行ったニャ?」
カービィは、急いで過去を思い返します。
…しばらくお待ちください…
あ、思い出したようです。思い出すの遅いですね。
「うるさいなぁ……次は、確かこのグリーングリーンズの森を抜けて…
ロロロ城!『キャッスルロロロ』だ!」
「ニャ、ドービィ!行くニャ〜!!」
「…ナービィ、悪いが徒歩だ。」
「ニャ!?」
「時空間の移動は体力を消耗するんだ…しばらくドラゴンにはなれないぞ…。」
ナービィは、いかにも面倒くさそうな顔をします。
ナービィはらくに飛べるだろうが、と思ったそこのあなた!大間違いです。
ナービィのは、飛ぶ、と言うより、空中歩行で、しっぽでバランスを取り、空中で歩く。と言う物なの
で、スピードは普通に歩くよりも格段に速いですが、やっぱり『歩く』という事なので、疲れるもの
は疲れるのです。
ドービィがナービィに言う『徒歩』とは、ナービィにしてみれば『空中歩行』と言う意味です。
結局、空中で歩いているナービィと、普通に飛んでいるドービィ。あと浮いているカービィ。
え?浮いているってどういう事かですって?
ここは過去の世界なので、現代のカービィは実体の無い者になります。だから、浮いたり消えたり
自由自在!…てな感じです。
「ナレーションさん、なんかテレフォンショッピングみたいだよぉ…。」
「あっ!居た!ピも君ニャ!」
ナービィが指差す先には、2つ目の『きらきらぼし』を取り戻し、にこにこ顔のカービィが居ました。
「うわぁ〜…変な感じ…。」
この時代のカービィ(以下、過去カービィ)はワープスターを呼ぶと、きらきらぼしを口に入れます。
「おい…国の秘宝を口に入れてたのか?」
「だって、その方が安全だし、かさばらないしぃ…。」
「まあ、どこにでもある設定ニャ〜!」
どこにでもある設定って…あっ、過去カービィ、飛んでっちゃいましたよ?
「あ゛!ピも君!次はどこニャ!?」
「え〜っと、え〜っと…そうだ!『フロートアイランズ』!あそこのココナッツミルクが美味しくて…。」
「よし!行くぞ!」
ココナッツミルクを記憶の中で吟味しているカービィを半分無視して、2人はフロートアイランズに
向かいます。
それに気付いたカービィは急いで2人を追いかけました…。
フロートアイランズには、もう過去カービィは居ませんでした。
「ニャ!?早すぎるニャ!ピも君!」
「えーっと…たぶん今頃、上空で、カブーラーと戦ってる…。」
と、ドービィがドラゴン状態になります。
もう良いみたいですね?
≪いつまでもへばってられないからな!ナービィ、カービィ!乗れ!≫
「え?いいの?」
≪お前らのスピードだと、また見失っちまうじゃねえか!その間にダークマターが…≫
「ニャ、分った、分ったニャ!」
ナービィ達が急いで乗り込むと、ドービィは凄いスピードで空へと昇ります。
雲を突き抜けて…居ました!
「あっ!ぼくだ!懐かしいなぁ…あの頃は『さつまいも』ってアイテムがあったなぁ…」
「思い出に浸ってる場合じゃニャーニャー!倒したみたいだニャー!」
≪この頃はキビキビ進んでるじゃねーか!なんでこんなにボケちまったんだ?≫
「それは…たぶん、作者がザコ敵を1匹も倒さずにクリアしよ〜とか、虹の島々でやってるから…」
「ニャ!?これって作者のリプレイニャ!?」
話が変な風に進んでいますね。さっさと本編進めて下さい。
≪わあったよ…ちっ、いちいちうるさいぞぉ!ナレーション!≫
うっ、うるさい!?しょうがないでしょうが!これが仕事なんですから!!
「あっ、ナレーションさんがきれたぁ〜!」
「仕事のストレスニャ!この話が終わったらゆっくり休むニャ!」
≪で?カービィ、次は?≫
「え〜っと…たしか、そのまま雲の上に向かって…」
≪雲の上だな!≫
ドービィはまたまた急上昇します。絶叫物に弱いナービィが、なにやら叫んでいますが、
この際無視しましょう。
さて、雲の上…『バブリークラウズ』ですね。
過去カービィは、雲の宮殿らしき所を突き進んでいます。
その後を、こそこそと尾行する3人。
「ニャ〜、探偵物みたいニャ〜…。」
「あっ、クラッコJrと戦ってるよ、ぼく。」
「やっぱりこの頃は強いな…お、飛んでったぞ?」
「あ、次は夜空の宮殿だね。ドービィ、乗せてって♪」
ドービィは再びドラゴン状態へ、なんか、今回移動が多いですねぇ…。
過去カービィは夜空の宮殿のテラスっぽい所を進んでいます。
もちろん、後ろからはあの3人。
過去カービィは『激辛カレー』を食べ、火を噴き、ブロックを壊しながら突っ走って行きました。
他に隠れる所も無かったので、そこの入口にじっとしていたカービィ達は、やっと出てきます。
「ここは、一本道だから見失う事は無いよ!もう少し待たなきゃ…!」
いえ、どうやら、ナービィが飛び出して、カービィ達が止めに出たらしいです。
「ニャんでニャ?ついてくなら早いほうがいいニャ、いたっ!」
ナービィに星がぶつかりました。
「ここの流れ星(?)は、当たるとダメージなんだよぉ!一気に駆け抜けなきゃ…。」
その点は経験者ですね。
さあ、過去カービィは向こう側に着いたみたいですよ!
「じゃあ、途中に穴が開いてるから気をつけてね…3…2…1…ゴォ!」
3人は走り抜けました。ブロックはもう壊れているので、気をつけるのは穴だけです。
カービィ、ドービィは無傷で向こう側に着きました。
「ニャー!!」
地上では、とてつもなく足が遅いナービィは、もう一回星が当たりましたが。
さて、過去カービィは、と言うと…。
「あっ!消えたニャ〜!」
「…たぶん月に入ったんだよ。」
「月ぃ?どうしてそんな所に?」
「いやぁ…あの中トマトが3つも食べれるんだぁ…うまくすれば、だけど…。
あっ、その部屋からはクラッコの部屋まで直通だから。」
「じゃあ、クラッコの部屋を見張ってた方がいいな…。」
3人はクラッコの部屋をじーっと覗いています。その姿は、まるでストー…。
「あっ!来たニャー!」
「実はさ、作者ってこの事件で1番弱いのはクラッコだって言って聞かないんだ。」
その通りでした。あっという間にクラッコを倒した過去カービィは、きらきらぼしを口に入れると、
ワープスターで飛び去ります。
「次がラストだよ、デデデ山!」
「よーし!ドービィ!行くニャ〜!」
≪おっしゃあ!とばすぞぉ!≫
いつの間にか、ドービィやる気満々です。
デデデ山では、すでに過去カービィが『今までのボス倒し』を終えていました。
カービィ達が着いた頃には、デデデの部屋への扉が開いていたのです。
別に、過去カービィの攻略スピードが速かったわけではありません。
ドービィがとばしすぎて、ナービィが振り落とされたりして、かなりの時間が立っていたからです。
もう、デデデ大王と過去カービィとの戦いは始まっていましたが、
その様子を見たカービィが慌ててナービィに言います。
(ドービィはドラゴン状態で城の外に待機しています)
「ナービィ、ぼく、行って来る!」
「え?ま、待つニャ!ピも君!」
ナービィが止めるのも聞かず、カービィが飛び出します。
理由は、デデデ大王がぶつぶつと呟いている言葉。
その内容。そして、黒い影。
…ダークマター。
デデデ大王の持つハンマーが、過去カービィを押し潰そうとした瞬間、
カービィがハンマーと過去カービィとの間に割って入りました。
カービィは、後ろ目で過去カービィを見ました。
過去カービィは、当惑した目つきでカービィを見ています。
ハンマーを持つ手も限界になって来たので、カービィは過去カービィに言いました。
「いいから、早く!」
過去カービィは小さく頷いた後、後ろに下がりました。
カービィはハンマーを放し、うまくハンマーを避けました。
デデデ大王が、いえ、ダークマターが口を開きます。
「貴様…ここまで来るとはっ!」
「ダークマター!この時代から出て行ってよ!」
「決着はちゃんとした所でつけるニャー!」
ナービィはいつの間にか獣人モードで、部屋の入口に立っていました。
過去カービィは、不思議そうな目でナービィを見ていました。
どうやら、扉が閉まっていたのにどうやって入ってきたんだろう?、と思っているみたいでした。
そうです。カービィ達は簡単に入って来れましたが、過去カービィには、ダークマターの力で扉が閉
まっているように見せられていたのです。
それは置いといて、ダークマターは、苦々しげに呟きます。
「ちっ!お前ごときに!カービィ、だと!?生意気な!!」
ダークマターはデデデ大王の身体から出て行きます。
カービィがそれを追おうとして、入口の方を向いた時、過去カービィが呟きました。
「倒したの…?終わったの?」
「こっちではもう終わったニャー!でも、うちらの方は終わってニャーニャー!」
「これからは、君の仕事だよ!食べ物を返してあげてね!」
「ピも君!早く帰るニャア!あいつを倒すニャー!」
「うん!」
カービィは姿を消します。
ナービィが目線で知らせていました。
もうこれ以上自分と接触するな、と…。
ナービィは、急いで城の入口に向かっていました。またもや、いつの間にか球形です。
これでは、過去カービィはナービィも消えたと思い込んだでしょう。
入口に待機していたドービィは、2人の姿が見えるや否や、大声で叫びます。
≪おい!今、ダークマターの野郎が!≫
「分ってるニャー!急ぐニャア!ドービィ!」
カービィは、無言のまま、ドービィの背中に乗り込みました。
キュウウゥゥゥゥゥ…
ドービィは時空間に入ります。
その間も、カービィはずっと考え込んでいました。
確かに、よくよく思い出せば、こんな事あったような…そうだ!確かにあった!
あの時は、全てが不思議な事のように思えて…ん?何かが違う…。
「ニャ?どーしたニャ?ピも君?具合でも悪いニャ!?」
「ううん、そうじゃないよ…。」
そうだ、何が違うか、やっと分った!
「ニャー…そういや、うちらの言う事信じてもらえたニャ〜?」
「え?」
「君たちがもう、時間の変化に関わってしまっている、って言う事ニャ〜。」
「うん…デデデ大王が持ってるはずの、最後のきらきら星が無かった…ぼくの時はあったのに…」
「きっと、ダークマターが消してしまったニャ…まあ、1個でよかったニャ。そう思うしかニャーニャ。」
そう言うとナービィは、今度はドービィに向かって言います。
「ドービィ!もっと速く行くニャ!時間がニャーニャ〜!」
≪わあってる!これが時空間での最高速度だ!≫
「この世界の危機…時間の変化…か…ぼく、やっぱりまだ信じられない…」
≪信じなくてもいい!とりあえず奴を!ダークマターを倒せ!≫
「………うん!」
カービィは力強く頷きます。と、辺りが真っ青な空間になります。
もうすぐ時空間を抜けるという事は、前回の体験で分っています。
キュウウゥゥゥゥ…
カービィ達が時空間を抜けると、そこは、あの、ダークキャッスルの屋上でした。
しかし、かなり雰囲気が違います。黒い雲が、だんだん迫って来ているようでした。
リック達が、ダークマターが急に現れて、あの黒い雲に突っ込んでいった事、
そうしたら、黒い雲が膨張し出した事を教えてくれました。
カービィは空を見上げます。
後ろでは、時空間を最高速度で移動したせいか、座ったまま動けないドービィをナービィが必死
で、看護(?)しています。
リック達は、ただカービィを見つめています。
…いよいよ、ラストバトル…
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