『カービィとゆかいな仲間たち』
第3話〜グラスランド、VSウイスピーウッズ〜
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前回、リックと出会ったカービィは、謎の黒いもやを追いウイスピーウッズの元へ急いでいました。
「なぁ、カービィ…」
「なにぃ?リックぅ〜。」
もちろん、足はリックの方が速いので、カービィは必死になって走っています。
「オイラに乗ったほうが速いんじゃ…?」
「あ゛っ…」
カービィはのんびりやどころか、かなり思考が鈍いのでその事に気づいていなかったようです。
カービィは、もうかなりへばっていたので、急いでリックの頭上に登りました。そして…
「よぉ〜し、いけーリックぅ〜。」
「…なんかさぁ…オイラ、ヨッ〇―みたいだよ…」
「こまかい事はいいの!さあ!早くウイスピーウッズの所へゴォ!」
「はいはい…」
そして、リック&カービィはウイスピーウッズの所に着きました。
「うわっ!展開早過ぎない?」
「まぁいいや、お〜いウイスピー!」
リック(と頭の上のカービィ)がウイスピーウッズに近づきます。
「あれ?いつの間にマスクと眼鏡つけたの?」
「ウイスピー!この辺にさぁ、もやもや来なかった?」
ウイスピーは答えません。
「お〜いウイスピーウッズゥ!返事しないと、リックが壊れちゃうよ〜」
「なんで、オイラが壊れなきゃいけないんだよ!」
リックは頭の上のカービィを振り落とします。
「あれ?『2』は合体が解けたら、仲間キャラは消えちゃうんじゃなかったっけ?」
「いいの!これはあくまでも小説だから。」
「え?リックって悪魔なの?」
「ちっがぁぁう!」
リックとカービィがブロントバードも落っこちるぐらいの、くだらない会話を交わしていると、
ふいにウイスピーウッズが喋りだしました。
「…さっきはよくもやってくれたな、リック…」
「えっ?なにを?」
「リック、なんか変だよ…?」
「ふんっ!虹の雫を手に入れたか…だが、ここで消してしまっても同じ事…これでもくらえぇぇっ!」
ウイスピーウッズはそう言うと、リンゴを落とします。
リンゴは、カービィの方へ転がっていき…。
どかんっっ
なんとリンゴが爆発しました!
「うわっ!これって爆弾リンゴじゃん!」
「あっ!リック!あれを見てっっ!」
リックがウイスピーウッズをよ〜く見ると、なんとそこには、黒いもや…のオーラでしょうか?
「また、あのもやもやだ!…?…オイラ何がなんだか…」
「きっとあれに操られているんだよっ!とにかく、一回ウイスピーウッズを倒さないと!」
「なにをごちゃごちゃと喋っている!」
ウイスピーウッズは、また爆弾リンゴを落とします。
数は…ゆうに20個は越えてるでしょう。
「ねぇ。リック…さっきからさぁ、おなかすいてるよねぇ?」
カービィは笑みを浮かべます。
「この攻撃をオイラ達にしたのが間違いだねぇ。」
リックも、迫ってくるリンゴ爆弾を見据え、にやりと笑います。
「「それでは…」」
二人は口を大きく開けます。そして…
「「いっただっきまぁ〜す♪」」
ごおぉぉぉぉぉー
カービィ一人だけならまだましですが、
この食欲コンビの吸い込みの威力はすさまじく、まるで台風の日のようです。
台風と違うのは、ウイスピーウッズから離れた爆弾リンゴは、
すべてブラックホールのような二人の口の中へ吸い込まれて行っている事だけです。
「なぜだ!なぜ爆弾リンゴが食べれるのだ!?」
「ふっ、ポップスターの食欲コンビと言えば…」
「オイラ達の事さぁっ!」
すると、最後のリンゴが転がってきます。
「これは、きみにあげるよっ!」
そういうとカービィは、そのリンゴを吸い込み、
そして爆弾リンゴを星にしてウイスピーウッズにぶつけます。
どかんっ!
砂埃がまいます。
「やったぁぁ!」
「でもウイスピーだいじょうぶかなぁ?」
心配はいらないようですよ。
「えっ?なんでぇ?ナレーションさん。」
前を見てみなさい。
「よくもやったなぁっ!しかも2度も!しかし、3度目は…ないっっ!」
砂埃がなくなると、そこにはただ眼鏡やマスクがとれただけのウイスピーウッズの姿が…
「うわぁ!どういう硬さなんだ!あの変装道具はぁっ!」
「いや、違うと思うよリック…」
「ふふふ、あの変装道具は防弾性なのだ!」
「ええぇっっ!?」
「ほら!オイラの言ったとおりだ!」
カービィは一瞬ずっこけそうになりますが、なんとか話を続けます。
「…とにかく、それで防具はとれたぞぉ!」
「だが、リンゴはキサマらが吸い尽くしたからもう攻撃はできまい!」
「ああっ!卑怯だぞぉ!」
「キサマらが、勝手に吸い込んだんだろうが…。まあ、これで俺の勝ちだ!くらえ!空気弾!」
ウイスピーウッズの空気弾の大きさはカービィほどもあります。
カービィ&リックは、空気弾をよけながら、ウイスピーウッズに近づき、
ついに根本にぴったりとくっつきました。
「ふぅ〜ここなら空気弾はあたらないはず…」
「ふん!あまく見てもらっちゃ困る…俺はあの木とは違う!」
ウイスピーウッズは、カービィたちに一番近い根をぴくぴくと動かします。すると…?
ざしゅっっ!
「うわぁ!」
「カービィ!」
リックはうまく避けれましたが、カービィはとろいので根に当たってしまいました。
リックはカービィを拾い上げ、根の届かない所まで後退しました。
「はっはっは!逃げるのか?まあ、攻撃できないのだから仕方が無いだろうな…
さっさと虹の雫をよこせ!ねずみ!」
「ねずみだとう!?」
リックはすごい形相でウイスピーウッズをにらみます。
しかし、すっぴんのままでは攻撃が出来ません。そのとき!
「リック!」
「イフリーティ!どうしてここに…」
「おまえらのことが気になってな…、攻撃できないのなら、このオレ…」
そのときカービィは…。
(イフリーティ…自分をリックに吸い込ませるつもりだ!なんていいやつ…)
と、思っていました。
「攻撃できないのなら、このオレ…の部下のフレイマーを吸い込め!」
ずてっっ
カービィはせっかく起き上がったのに、こけてしまいます。
「どうしたんだい、カービィ!」
「なんで…なんで…いいシーンなのに…」
「?、まあいいや、じゃあお言葉に甘えて…」
すぅぅぅぅぅー ぱくっ ごくん
『バーニングコピー!』
そしてリックは、ウイスピーウッズの方に向き直ります。
「よくも、ねずみと言ったなぁぁぁ…」
ウイスピーウッズは一瞬、「ひっ」と言う感じの表情をしますが、すぐに、空気弾を吐き出してきます。
リックは、空気弾の嵐をかいくぐり、ウイスピーウッズの根本に近づきます。
「…オイラに、ねずみって言ったのが間違いだったな…くらえ!『ハムスターファイヤー』!!」
ウイスピーウッズを業火がおそいます。
すると、あの黒いもやが少しずつ、蒸発するように消えていきます。
「オノレ…タカガ、ヒフキネズミニヤラレルトハ…
ダガ…アノカタガイルカギリ…オレハ…イクラデモ…ツクリダサレル…オボエテ…ロヨ…キサ…マ…ラ…」
黒いもやが、消えると同時に、虹の雫が強く、赤い光を放ちます。
「うわー…夕焼けみたい…」
虹の雫の放つ赤い光が広がっていき、上空を覆っていた雲が消えていきます。
「あっ!ビックフォレストが見える!これでビックフォレストに行けるよ!リック!」
カービィが振り向くと…
「こいつぅ!最後までねずみって言いやがってぇー!」
リックは、また火をウイスピーウッズに吹きかけようとしています。
カービィは慌てて、
「だめだよう、リック〜!ウイスピーウッズが言ったんじゃないでしょ!?」
「でも、オイラはねずみじゃないんだぁぁ!」
「わかった、わかったよ!だから、やめてよぅ〜」
「本当にわかった?」
「うん!」
「オイラは?」
「ねずみ。」
「…っっ!カービィっっ!」
「しまったぁ!」
「カービィ…覚えられないならさぁ、覚えさしてあげるよ…『ハムスターファイヤー』!!」
「うわぁぁぁぁ!」
そうして数時間がたちました。
「ってことがあったんだよウイスピー。」
「それは悪い事をしたなぁ、カービィも傷だらけだし…」
「いやぁ、これは…」
リックにやられたとはとても言えないでしょう。
「とりあえずお詫びを…これを。」
「これは?」
「星のかけらです。きっと役に立ちます。」
「ありがとう。ウイスピーウッズ!」
「それと、リック。」
ウイスピーウッズは、炭のようになっている根を見下ろしながら言いました。
「できれば火はやめてほしかったなぁ。」
「ごめん、ウイスピー。でも、オイラの事をねずみって言ったからさぁ、そいつ…」
「リックは、りっぱなハムスターなのにね。」
「ウイスピー…うん!」
ワープスターの調整が終わったカービィがリックに声をかけます。
「リック!そろそろ行こうよ!」
「わかった!…ウイスピー、この辺をよろしく!」
「まかしといて!もうぜったいあの黒い奴を近づけさせないから!」
ワープスターにリックが乗り込むと、先に乗っていたカービィが言います。
「リック、ここに残んなくてもいいの?」
「うん!オイラあの黒いもやもやの正体をつきとめなきゃ!」
「そう!じゃ、ビックフォレストにしゅっぱーつ!」
カービィたちがビックフォレストに向けて出発したころ、ビックフォレストでは…
「いきなさい!私の子供達!」
一匹の大きなイノシシが、たくさんの小さなイノシシを森中に散らばらせます。
「虹を取り戻そうとしてる奴は、片っ端からやっつけなさい!
でも、あのフクロウには気をつけて!あいつは、強いから。見つけてもおそっちゃだめよ!」
「はーい、わかったぁ。いってくるね、おかーさん。」
たくさんの小さなイノシシが一度にそう答え、散らばっていきます。
その様子を一つの影が見ています。
「なぜあの、温厚なヌラフとその子供たちが?…ん?あの影は…!?」
ヌラフの周りに不自然な影があります。
それは、ウイスピーウッズを操った、あの影とそっくりでした…。
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第4話〜ビックフォレスト、森の王者クー〜
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