『カービィとゆかいな仲間たち』
第4話〜ビックフォレスト、森の王者クー〜
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前回、ウイスピーウッズ(を操っていた黒い影)を倒したカービィ&リックは、ワープスターを使い、
ここ、ビックフォレストに向かっています。
どうんっっ
どうやら、到着したようです。
「ふー、着地成功!」
「どこがっ(怒)」
見てみると、ワープスターは半分ほど、地面にめり込んでいます。
「あーあ、これじゃあオイラには抜けないよ…」
リックが、(あんなことするから…)という目でカービィを見ます。
〈回想〉
カービィとリックがワープスターに乗って、ビックフォレストに向かっています。
「うーん、なんか物足りないなぁ…」
「え?何がだい?カービィ。」
カービィはしばらく考えたあと、ひらめいた!って感じの表情をしました。
「そうだ!ワープスター!上へ!」
「なっ何する気だよ、カービィ…」
「そしてぇ…ビックフォレストに急降下!」
「ちょっ!カービィ!」
ぴしゅぅぅぅぅぅ
どうんっっ
〈回想終わり〉
「カービィのせいだぞっ!」
「クーを捜して、抜いて貰えばいいよ。それよりナレーションさん、どうやってここに来たの?
ぼくたちより早く来てたよね?」
変なことで、質問しないで下さい。
「え〜?なんでぇ〜?ストーリーに関係する質問はいいのに、日常的なのはだめなのぉ〜?」
う゛、それは…(汗)
「話をそらすなっ!それにナレーションさんこまってるだろっ!日常的質問じゃないし!」
「まあまあ、そんなに怒んないでよリック〜」
リック、ありがとうございます。
「あっどういたしまして…」
「さあ!クーを捜そう!」
「カービィ!勝手に話を進めるなっ!」
そこへ、一匹の小さなイノシシが、カービィたちの方へ走ってきました。
「みなれないやつでしゅ、このもりのひとでちか?」
「ううん、ちがうよ。」
「オイラは、グラスランドから…」
「そうでちか…。え〜っと、なんてきくんでちたっけ…」
「おまえらは、虹を取り戻したいと思ってるか。だよ。」
そう言ったのは、木の影からでてきた、もう一匹のイノシシです。大きさは、最初のイノシシより、
ちょっとだけ大きい位の、これまた小さなイノシシです。
「ありがと、おにいちゃん。ていうわけで、どうなんでちか?」
「そりゃーもちろん…」
「もちろん?」
「ちょっとまったぁ!リック!こっち来て!」
「な、なんだよ、カービィ〜」
カービィはリックをひっぱって、ワープスターの陰に行きます。
「なんだってんだよ、カービ…」
「しっ!声が大きい!リック、イフリーティの時をもう忘れたの!?」
「あっっ!それじゃあ…」
「そうだよ!うかつに答えない方がいいよ…」
「わかった!でも、答えないと怪しまれるよ?」
「じゃあ、適当に答えて!」
カービィとリックは、ワープスターの陰から出てきます。
「なにをはなしてたんでちか?」
「それより、もちろんの先は?」
「決まってるじゃん、もちろん取り戻したいと…」
「『とりもどちたいと』のちゅぢゅきはぁ?」
しばらく間をおき、リックが胸を張って答えます。
「もちろん、取り戻したいと思ってるに決まってんじゃん!」
もし、これが漫画だったら、遠巻きに見た構図で、
でっかいエクスクラメーションマークがでている事でしょう。
「エクスクラメーションマークって何?」
!←これのことです。
「あっ!なんでリックの質問には答えんのさぁ!ぼくのはさっきだめって…」
恩がありますし、わかんない人が多いからです。
「でも…」
「ぼくたちを無視すんなぁ!」
「そーだ!こいつらがいたんだっけ!」
「…こいちゅらじゃないもん…ちゃんとなまえがあるもん…ふえぇん」
「あー!よくも、弟を泣かしたな!ネリー、
おかあさんとの約束だからな、あいつらをやっつけなきゃいけないんだぞ。もう泣くな、な?」
「うん…」
イノシシ兄弟が、そんな会話をしているうちにカービィたちは、
そろそろとイノシシ兄弟から離れて行きます。
きっと、『やっつけなきゃ』に反応したのでしょう。
「あ、おにいちゃん、あいつらにげちゃうよ。」
「逃がすかぁ!おかあさんとの約束だもん!みんなぁ!ここにもいたぞぅ!」
カービィたちは、『みんなぁ』にいやな予感を感じました。
「ねぇ、リック…こういう時ってさぁ…」
「お約束があるんだよなぁ…」
そう、そのお約束でした。最初に2,3匹出て来たかとおもうと、
わらわらと数え切れないほどのイノシシがカービィたちの方へ突進してきます。
「うわぁ!やっぱりぃ!」
「カービィ!乗って!」
カービィが、目にもとまらぬ速さでリックの頭上へ登ると、リックが走り出します。
だてに、陸の仲間と言われているわけじゃありません。かなりのスピードです。
なぜ、イフリーティの時にこのスピードを出さなかったのでしょう?
「あの時は、わけがわからなかったんだよう!」
「それより、リック!なんで『取り戻したい』なんて…」
「え?だ、だって、カービィ適当に答えろって…」
「適当すぎだぁ〜!」
しばらくの間走りつづけていると、まがりくねった道に出ました。
相手はイノシシ、カーブが多いとスピードが落ちます。しかし、まだまだ安心は出来ません。
すると、木の影から何か小さなものがとび出して来ました。
「うわ!はさみうちぃ!?」
「ちがいます!追われてるって事はわれわれの味方ですね!ついてきて下さい!」
「リック、どうする?」
「とりあえず、ついてった方がいいよ!だって…」
どどどどどどどどどどどどどどど
だんだん足音が大きくなってきます。
「ね?とりあえずついていこうよ。カービィ!」
「うん、わかった!」
カービィたちが横道にそれたと同時に、イノシシの大群が通り過ぎて行きます。
「ふぃ〜危なかったぁ〜」
「ところで、きみは?」
「僕は、スパイキー。ヌラフ対策本部の隊員です。」
「ヌラフ対策本部?って事は、さっきのが?」
「いいえ、あれはヌラフの子供たちです。」
普通なら、ここで『えぇぇーっっ!?』などと叫ぶものですが、あの数を思い出してか声も出ません。
「あっあっあれが全部子供ぉ!?一匹のぉ!?」
「はい。」
冷静に答えるスパイキーを先頭にし、カービィたちは森の奥へ奥へと進みます。
「へー、ヌラフって、もともとは優しかったんだ。」
「そうです。いま対策本部で隊長をやっていられる、あの方の次に慕われておりました。」
「あの方?」
「はい。強さ、賢さ、優しさ、そして嫌がらずにつっこみにまわる。
どれをとっても優れている事から『森の王者』とも呼ばれています。」
「最後のつっこみって言うのはちょっと違うかも…」
「ん?つっこみ?森の王者?」
どうやら二人には心当たりが有るようです。
「ね、ねぇ、その隊長って『クー』って名前じゃあ…」
「そうです。どうして知っておられたのですか?」
「どうしてって…ねぇ?」
カービィたちはクーとの関係をスパイキーに話しました。
それより、ワープスターの事は言わないんですか?
「え?ワープスター?」
「ナレーションさん、シィーー!今、結構いいシーンなんだから!」
「あの…ワープスターって…」
「いいのいいの!なんでもないよ!」
「そうですか…?いやー、まさかあなたたちが隊長の友達とは…あっ着きましたよ!」
カービィたちの目の前には、大きな木がそびえ立っていました。
「…これを登るの?」
「大丈夫です。プロペラーが、運んでくれます。」
そう言うと、スパイキーは口笛を鳴らしました。
すると、6匹ほどのプロペラーが飛んできて、いつのまにか下にあった木の板の、
端に付いてる紐をくわえて上に向かって飛びます。
「わー高―い…」
「この木の板は折れないの?」
「はい。どんな嵐が来ても折れない木から作っていますので、とても丈夫です。」
「へー…」
そんな会話をしてるうちに、最上階に着いたようです。
「隊長!味方が増えました!」
「まさか、適当に連れてきたんじゃないだろーな?」
「めっそうもございません!隊長の友達と言っていたので…」
「それだけで連れてきたのか?ん?俺の友達?まさか…!」
「はぁぁ〜い!クー久しぶり〜!」
「オイラもいるぞー!」
クーの表情が明るくなります。
いくらその友達がおおぼけ二人組みでも、友達と会うのはうれしいようです。
「カービィ!カービィじゃないか!久しぶりだな!」
「わーい!クー!会いたかったよ!でもナレーションさん、おおぼけって…」
「クー…オイラもいるってば…オイラの名前も呼んでよ…」
カービィたちとクーはしばらく再会を喜び、いろいろな事を話しました。
そして、話題はあの黒い影の事になりました。
「黒い影?」
「うん、イフリーティもウイスピーも、それに操られてたみたいなんだ。」
クーは、しばらく考えた後何かに気付いたように話し出します。
「影…たしかあの時…まさか…!」
「何か心当たりが有るの!?」
「ああ。たしか、ヌラフのそばにそれらしい影が…」
「「それだっ!」」
カービィとリックは一度に叫び、ウイスピーウッズ戦の後あの影が言った事をクーに話しました。
もちろん、その影が虹の雫を消そうとしている事も…
「って事は、俺たちの近くに虹の雫を置いておいた方がいいな…スパイキー!」
カービィたちとクーが長話をしている間、すっかりくつろいでいたスパイキーは慌てて答えます。
「は、はい!どんな御用ですか?隊長!」
「だから、クーでいいって何度も言っているだろ?…虹の雫を取りにいくから…」
「はっ!ついに私の出番でございますね!ありがとうござ…」
「だから、敬語じゃなくてもいいっていってるだろ!」
クーは、カービィをしっかりつかみ、カービィはリックをしっかりつかみました。
「って、おい!リックまでつかまるのか!?」
「だって、オイラここに来るまでさんざん走ったもん!」
「クー、リックもつかまらせてあげてぇ〜」
「しかたないな…しっかりつかまってろよ!」
「あの、私は…」
スパイキーが聞くと、カービィたちはクーも含め、『あ゛っ』って感じの表情をします。
「しょうがないから、カービィの口の中に入ってて。」
「俺からも頼む。…カービィ、のみこむなよ?」
「は〜い!」
「…わかりました…」
そんなこんなで、一人(?)と、一羽と二匹は虹の雫の場所へと向かっていきました。
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第5話〜ビックフォレスト、虹の雫とネリー〜
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