『カービィとゆかいな仲間たち〜四神獣編〜』
オープニング〜戦いの終り、全ての始まり〜
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暗い、暗い空間が続いている、ここはダークゾーン。
ポップスターの遥か上空に、それはありました。
この、ダークゾーンの主は、ポップスターの言い伝えにある、
『ポップスターの四神獣』と『王竜ホワン』を探していました。
そうです。この言い伝えは、本当の事なのです。
それをつきとめたダークゾーンの主は、部下に虹の島々を襲わせ、
人々の目が虹の島々に向いているうちに準備を整え、
四神と王竜のもとへ向かおうと企んでいました。

…しかし、その計画は、成功とは言えない結果になってしまいました。
ポップスターの勇者と言われる『カービィ』という若者が、
虹の島々の事件を思ったより早く解決してしまったのです。
これは、前回までのお話…。
でも、前回にだって、まだ残された謎がありました。
その一つ、あの二人のその後から、話は始まります…。

「トマレ、トマレ!シンニュウシャメ!」
そう言いながら、黒いもやのような物が、凄いスピードで突っ込んでくる大きな物の前に立ちはだ
かります。
大きな物は炎を吐き、その黒いもやのような物は炎の直撃を受け、消えます。
ここは、ダークゾーンの中のようです。
それも、中心部に程近い場所で、今の敵もかなりの強さの筈でした。
「ニャッ、もうすぐ、敵のボスに会えるはずニャッ!」
≪案外、ここの奴等弱いじゃねーか!やっぱり、一個体は弱いんだな!≫
…聞き覚えのある声です。
大きな物は、ドラゴン…。名を、ドービィといいます。
その上に、猫をそのまま立たせたような、獣人と言っていいのかどうかは分かりませんが、
とにかく、そういう奴が乗っていました。この、猫のような奴は、ナービィといいます。
ドービィは、闇とも言えるもやを切り裂きながら飛んで行きます。
幾つか、追手と見える黒いもやが飛んできましたが、ナービィの爪にかかり、引き裂かれます。
彼らの前に立ちはだかった、黒いもやの塊のような物体…ダークマターも、
次々と切り裂かれたり、炎を浴びたりして、消え去っていきました。
…この二人、かなりの強さです。
さて、二人は、ダークゾーンの中心部に辿り着きました。
がらんとした空間には、あの下級兵とされる黒いもやのような奴さえいません。
「ニャ?ニャにもいニャーニャ?」
≪んな訳ないだろーが!…おい!敵ボス!出てこーい!≫
ドービィは、まるで隠れている友達に言うように、軽い感じで叫びます。
帰ってきたのは…………………沈黙。
「ニャー…ドービィ、これは…」
≪さすがにおかしいな…一旦退く…っ!?≫
四方八方から、黒いレーザーが発射され、そのほとんどがドービィの身体に当たります。
ドービィは、バランスを崩しかけますが、なんとか持ち直します。
≪ちっ…罠…っ!…ナービィ?≫
背中に、何かが乗っている感触が無くなっていました。
そうであってほしくないと思いながらも、ドービィは下を見ます…。
そこには…黒いレーザーの直撃を受け、落下していくナービィ。
ドービイは慌てて降下しようとします。
が、その時、声が響きました。
『さあ、出てきてやったぞ…戦いたいのでは無かったのか?…ククッ』
ドービィは舌打ちし、落ちていったナービィを追いました。
後方に、残虐な高笑いを聞きながら…。

ところ変わって、ここはベジタブルバレーの平原。
白く丸いドーム状の家から、ピンクの球と、黒い球が出てきます。
カービィと、グーイです。
グーイは、虹の島々の事件の後、カービィの家に居候していたのですが、
カービィと同じような生活をおくっていた為、体型も、能力もカービィと似てきてしまいました。
「今日はお魚釣りに行こうよ、よく晴れてるし!」
「ぐ〜い。カービィ、ぐい〜い、つり…。」
どうやら、昨日も釣りだった、と言いたいようです。
「…いいじゃん♪楽しいし♪」
「ぐ〜い!」
二人は、ぽてぽてと川に向かって走り出しました。

…1時間後。
「あう〜、全然釣れないよぅ…。」
「ぐっ!?ぐい〜!」
グーイが川に垂らしていた舌を引き上げると、そこには、生きのいい魚…。
「あっ!?凄いじゃん、グーイ!」
そう言いながら、カービィはふと空を見上げました。
すると、何か、大きな物が、凄いスピードで落っこちて来るではありませんか!
カービィは、慌ててグーイにもそれを教えました。
二人は、それをじっと見つめます。不安な気持ちで。
そして…
ずうううぅぅぅぅぅん!
凄い音がしました。
どうやら、近くに落ちたみたいですね?
「あっ!?ナレーションさん!?」
さっきから居ましたが?
「敬語だ…ってことは…また何か事件?まだ、あれから2日しか経ってないのに…」
カービィが、ものすごく嫌そうにこちらを見ます。
って言うか、私が敬語で話すと、事件が起こっている、と思われているようです。
まあ、その通りですが…。
と、一匹の巨大なハムスターが、カービィの名前を呼びながら走ってきました。
毎度お馴染み、リックです。
「カービィ!見た?あれ、グラスランドの森に落ちたって!!」
訊いてもいないのに、こういう事をぺらぺら話すのも、お馴染みです。
ちなみに、グラスランドは、虹の島々の方では無く、大陸(?)の方です。
「へぇ〜…この近くだね。行ってみる?」
「決まってるじゃん!」
「ぐ〜い!」
カービィ達は駆け出します。
これが、懐かしい人(?)との再会になるとも知らずに。
これが、大きな冒険の始まりになるとも知らずに…。
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次回、第1話〜花と猫〜


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