『カービィとゆかいな仲間たち〜四神獣編〜』
第2話〜チュチュ達との出会い〜
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前回、リックの喧嘩友達(?)のナゴと出会ったカービィ達。
大量発生したチュリップをなんとか渡り、
ナゴが言う『チュチュ』の居る所へと向かっています。
「…何を忘れてるんだろ?何か引っかかるんだよね…」
「そのうち思い出すナゴ。さ、カービィ、そろそろ着くナゴ!」
と、何かピンク色の物体が走って(?)きます。
もちろん、カービィではありません。
「ナゴ!あんたどこ行ってたの!?心配したじゃない!!」
「あ…ごめんナゴ…」
「ちょっと出かけてくるって、どこまで行ってるのよ!?二日も帰ってこないで…大体〜(以下略)」
ナゴは、しばらく俯いて聞いていましたが、カービィが尋ねるような目で自分を見ているのに気付
き、そっと言いました。
「…チュチュナゴ…」
「この人(?)が…へぇ〜。」
「…感心してないで止めて欲しいナゴ…チュチュに説明してやって欲しいナゴ…」
「ちょっとナゴ!?聞いてるの?」
タイミングよく言葉が途切れたので、カービィが様子を見ながら切り出します。
「あの〜…チュチュさん?その、ナゴを怒らないで欲しいんだけど…。」
「誰?ナゴの友達?」
「えっと、僕は、カービィっていうん…」
「ええっ!?」
いきなりチュチュが叫びます。
「カービィ…?…うそ…本当に?」
「どうしたナゴ?チュチュ?」
「どうしたナゴって…ナゴ、カービィって言ったら、虹の島々を救った人じゃない!!」
「なんだ、そうナゴか……ええっ!?」
お約束のセリフを言いながら、ナゴがカービィを見つめます。
もちろん、チュチュもです。
カービィが慌てて言いました。
「で、でも、当然の事をしただけだし…それだけだから…ね?
それより、チュチュさん、話聞いてくれる?」

…説明中…

「…と言うわけで…あんまり、ナゴを怒らないで欲しいんだぁ…」
「ふぅん…そう言う事だったんだ。えっと…あの…」
その時カービィは、珍しくチュチュの気持ちを察しました。
「普通に『カービィ』って呼んで良いってばぁ…」
「じゃ、カービィ。自己紹介するわね♪わたしはチュチュ、ナゴのしつけ役よ♪」
カービィはちらっとナゴを見ます。
ナゴは、違う、と言うように、首を振ります。仕方ない、とも取れます。
カービィの方も、改めて自己紹介を始めました。
「僕はカービィで、こっちがグーイ、それに…」
そこまで言った所で、カービィが急に青ざめます。
「…どうしたナゴ?」
「リックだ…何か忘れてると思ったら!リックだよ!」
「あっ!そうナゴ!リックを忘れていたナゴ!!」
「…リックって?」
「ぼくの友達のハムスターだよ。」
そうチュチュに言ってから、またカービィは慌てだします。
チュチュは、そんなカービィを見ながらこう思っていました。
(英雄なのに…この幼さはなにぃ!?…!…英雄のお姉さん役…良いかも…)
どう考えたらこういう思考になるのでしょう?
最初の方は分かる気もしますが…。
まあ、チュチュの性格のなせる技でしょう。
カービィ達の方は、そのうち追いつくだろうと言う事になり、一段落したようです。
と、グーイがいきなりチュチュの後ろの方に舌を伸ばします。
ピィッ!
小さな悲鳴とともに、小さな鳥がチュチュの後ろから転げ出てきます。
「グーイ、ダメでしょ?…チュチュさん、その子は?」
「チュチュで良いわよ…この子はピッチって言うの。」
「…こ、こんにちは…ピッチです…」
「あ、どうも…」
ピッチは、カービィ達に向かって、お辞儀をします。
カービィも、慌ててお辞儀を返します。
その後、カービィはもう一度チュチュの方を向き、言いました。
「で、話を戻すけど…さっき説明した通り、ぼく達、あの落っこちてきた物を確かめたいんだ…」
「ナゴも行きたいナゴ!チュチュ!」
ちょうどその時、静かに、それでいて速く、
一筋の風が、カービィ達の上空に現れます。
「よう、カービィ!!元気か?」
「クー!!うん!見ての通りだよ♪」
「グーイ!」
クーは、カービィ達の真ん中に降り立ちます。
「新顔も居るみたいだな?」
「あ、うん。ナゴに…チュチュに、それにピッチだよ!」
ナゴ達は、カービィに名前を呼ばれるのと同時にお辞儀をします。

…とりあえず、お互いに自己紹介中…

「と、カービィ!あの『落ちてきたもの』の話だが…」
「?。何か分かったの?」
クーの表情が、深刻そのものに変わります。
カービィもそれを感じて、クーの言葉を聞き逃すまい、と身構えます。
「実は、あの場所にちょうどカイン達がいて…
で、今、その『落ちてきたもの』の看護をしている…」
「看護?落ちてきたのって生き物なの?」
クーの表情が、さらに落ち込みます。
「それが…『あいつら』らしいんだ…」
「『あいつら』?…まさか!?」
カービィの『まさか』は当たってしまいました。
「そう…ナービィとドービィだ…。ドービィの方の傷は、落下した時のらしいが…
ナービィの方が、傷が少ないのに重体らしい…」
カービィの表情が驚愕へと変わります。
が、ナゴ達は何が何だかサッパリ分かりません。
分かっているのは、大変な事が起こっている…ただそれだけでした。
「カービィ?何があったナゴ?」
「長くなるけど…」

カービィ達は全て話しました。
虹の島々であった事、そこで、ナービィとドービィの二人組みに出会った事。
悲しみ、出会い、決戦、そして終結…。
ナゴ達は、相槌を打ちながら、カービィ達の話を聞きました…。

「…と、そんな所だな。それより、カービィ。行くんだろ?あいつ等の所へ…」
「もちろんだよ!元から行くつもりだったし…」
「ぐ〜い!!」
「ナゴもナゴ!!」
ナゴがそう言ってから、一秒も経たない内に、声があがりました。
「わたしも行く!」
「「「ええ!?(ナゴ!?)」」」
「だって、頼りないんだもん。わたしも行かなきゃ!」
「で、でもナゴ…」
チュチュは凄い形相でナゴを睨みます。
「何?なんか文句あるの、ナゴ?」
「う…な、無いナゴ…」
「ね?いいでしょ?」
「ぼくは良いよ♪」
「ぐい!」
「…危険な予感がするが…良いのか?」
「良いの!わたしが行かない方がよっぽど危険よ!!」
「…なら良いけどよ…」
チュチュの底知れない自信に、クーもたじたじです。
「…あ、あの、チュチュさん…ぼくは…?」
「あ、ピッチの事忘れてた…留守番…も嫌よね?何か長くなりそうだし…」
「ピッチも行く?」
カービィの一言に、皆凍りつきます。
クーが危険かもしれない、と言っているのに、チュチュならまだしも、
こんな子供を連れて行こうなんて…。
ピッチ本人も、同じ考えのようでした。
「…あの、カービィさん…ぼくは弱いですし…連れて行ってもらっても、何も出来ないと思います…」
「何も出来なくても良いんだよ♪旅は、大勢の方が楽しいでしょ?」
「で…でも…ぼく、本当に何も…」
「良いから良いから♪きっと、ピッチにしか出来ない事が見つかるはずだよ♪」
「…ぼくにしか…出来ない事ですか?」
「うん!一歩踏み出さないと、見つかる物も見つからないよ♪」
ピッチは、その言葉にいたく感動したようでした。
他の皆もです。
「…そう…ですよね。お母さんも…見つかるかもしれないですし…」
「お母さん?」
「ピッチはね、本当のお母さんに会った事が無いのよ…」
「カービィさん…行かせて…連れて行ってもらっても、良いでしょうか?」
「もちろんだよ!さ、仲間も増えたし、出発だぁ!」
『ちょっとまったぁ!!』
カービィ達が慌てて振り向くと、そこには…
「ば、化けものぉ!!」
「誰がじゃぁ!!」
はい、お約束です。
そこには、何故かぼろぼろで、虫刺されだらけのリックが…
「カービィ達を追いかけて来たら、道に迷っちゃって…や、やっとここに…」
「ど、どうしてこんな一本道で迷うナゴ!?」
「だ、誰?その化けもの…」
「あ、これがリックだよ…」
「化けものじゃないって…そ、そっちは…?」

…説明中…

「…と言うわけで…なんか、今回説明多いなぁ…」
「作者が楽してるだけだろ?さ、行こうぜ!!」
『おーっ!(ぐ〜い!)』
カービィ達は、森へ向かって走り出します。
新しい仲間を迎えた嬉しい気持ちと、
仲間を心配する気持ちが、
心の中で渦巻きながらも…。
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次回、第3話〜再会〜


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