『カービィとゆかいな仲間たち〜四神獣編〜』
第3話〜再会〜
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前回、チュチュ達と出会ったカービィ達。
クーとの再会も果たし、『落下してきたもの』がドービィ達であったことを知り、
ドービィ達が落ちてきた森へとやって来ました。
「あ、カインだよ!」
カービィは、森の中をしばらく行った所、川が流れている所で、カインの姿を見つけました。
「カービィ、遅かったんだな。」
「へぇ〜この人がカイン?」
「…おいしそうナゴ。」
「…カービィ、そこの人たちは何なんだな?」
「えっと…ナゴに、チュチュに、ピッチで…」
…説明中…
「…てな感じで…カイン、解った?」
「とりあえず、ドービィとナービィはこの川の下流なんだな。」
そう言いながら、カインは川に飛び込みます。
「カインってさ、前よりつかみ所が無くなってないか?」
「…そうだね。」
カービィ達も、川に近づきます。
「ちょ、ちょっと待って!まさか、泳いでいく、なんて言わないわよね?」
「え?だって、それしか…」
「いやよ!わたしは歩いていくからね!」
「チュチュ、川の外の方が危ないナゴ。」
「…でもぉ…リボンが…」
「…どうする?カービィ。」
「どうするって言われても…」
『カービィさぁーん!!』
突然名前を呼ばれたカービィが慌てて振り向くと…
「カービィさん!やっとオイラの出番っスね!?」
皆さんお馴染みの、64ワドルディです。
大きめの木箱を抱えています。
「ワ、ワド…どうして?」
「作者が64を小説にしないから、オイラの出番がないっス!だから、こうして出て来たっス!
読者の皆さん!お待たせしたっス!!」
ワドルディはそう言いながら、木箱を川に浮かべ、乗り込みます。
「さあ、カービィさん!乗るっス!」
カービィはなにやら、クーと相談しています。
そして、木箱に近づきます。
「何してたっスか?ささ、乗るっス♪」
「えっと…ワド、降りて♪」
ワドルディが、一瞬固まりました。
「な、ななな、何を言うっスか!?オイラがいなかったら…」
「えっとね、
この木箱には、ナゴとリックが乗って、クーがチュチュを掴んで飛んで、
グーイがカインと合体して、ぼくは、ピッチに掴んでもらえば良いってクーが…」
「え!?ぼく、カービィさんを掴んで飛ぶなんて…」
「ほら!小鳥さんもこう言ってるっス!」
「大丈夫だ。ピッチならできる。」
「そう…ですか?…クーさんが言うなら…やってみます。」
「そ、そんな…っス。」
「さ、ワド、降りて♪」
「降りなよ。」
「降りてくれ。」
「降りるんだな。」
「降りるナゴ。」
「降りなさいよ。」
「降りてください。」
ワドルディさん?
「そ、そんな、みんなで…みんなで言わなくても…酷いっスぅ〜!!」
ワドルディは、泣きながら走っていってしまいました。
「やっぱり…ちょっとかわいそうだったかなぁ…」
「いいから、さっさとやるぞ、さっきカービィが言った通りだ!」
「ったく…なんで、こんな奴と相乗りしなくちゃいけないんだよ…」
「それはこっちのセリフナゴ…」
「いったーい!もうちょっと優しく掴みなさいよ!!」
「………」
「……ぐ〜い。」
「……なんだな。」
「カービィさん、よろしいですか?」
「あ、うん。良いよ!」
ピッチが飛び上がるのと同時に、クーが辺りを見回します。
そして、最後にクーが川の上に移動し…。
「よし!川下り開始!!」
『おーっ!!』
カービィ達は、順調に川を下っていきます。
その途中で、カービィやチュチュに聞こえないように、
そっとクーがピッチに話し掛けました。
(ピッチ。お前は俺より速く飛べるぞ。)
(え?ぼく、ダメです。小鳥ですし…クーさんを抜くなんて。)
ピッチも、そっと返します。
(小鳥とか、そういうのは関係ないんだ。いや、むしろ、小鳥だから速く飛べる。)
(…小鳥だから…ですか?)
(そうだ。カービィも言ってただろ?)
(でも、ぼく、やっぱりダメです…。クーさんより速くなんて…)
(ふん…カービィを掴みながらでも、俺より少し…)
(…?)
(お前は、速く飛ぶ方法を知らないだけだよ…今度、俺が教えてやる。)
(あ、ありがとうございます…)
「ん?ピッチ、何か言ってる?」
「あ、カービィさん…何でもないです。」
「そう?あ、もうすぐ着くみたいだよ♪」
川は、小さめの池に出ました。
ピンクのマンボウが先頭を泳いでいたカインを見て、慌てて泳いできます。
「あなた!カービィさん達居たの?」
カインは、グーイを急いで吐きだすと、付いて来たカービィ達を見ながら言いました。
「マイン、カービィ達なんだな!」
「まあ、ずいぶんいっぱいねぇ…3人じゃなかったのかしら?」
「増えて来たんだな!」
普段、絶対に使わない口調で、カインは言います。
カービィ達は、久しぶりの陸地にホッとした様子です。
そんなカービィに、ピンクのマンボウ、マインが話し掛けます。
「あなたが、カービィさんですね?夫から聞いています。」
「へ?夫?」
「クー、言ってなかったんだな?」
「ああ、忘れてた。カインは新婚旅行でここまで来ていたんだ。」
「で、妻のマインなんだな。」
「ふ〜ん…マインよろし…く?」
「新婚…えぇぇぇええぇ!?!?」
リックが、叫ぶのと同時に、カービィも叫びます。
「こんなに驚かれるとは思わなかったんだな。」
「あ、ごめん…」
「その話は後だ。マイン、カイン、あいつらは?」
「こっちです!!」
カインと同じように、陸上をぴょんぴょん跳ねながら進むマインに、
カービィ達がぞろぞろとついて行きます。
開けた場所に出て、最初に目についたのは…
「ドービィ!」
「あ…よぅ、カービィ…」
ドービィが、何か、薬草のような物を運んでいました。
そのドービィも、あちこちに手当ての跡が見られます。
…それでも、傷が残っていました。
「どうしたの!?傷だらけ…」
「あいつの…ナービィの下には回り込めたんだけどな…着地ヘマっちまった…」
「クソトカゲ、その、ナービィはどこだ?」
ドービィは、黙って指差します。
カービィ達が駆け寄ると、そこには、あまり変わっていないナービィが居ました。
…一箇所を除いては。
「こっちが重傷だと聞いたが?」
「ニャ…そんニャでもニャいって、ニャんども…」
「そうは見えないけどな…」
ナービィの(球系なのでよく解りませんが)腹部と見られる所には、
黒い、焦げ跡のような、痣のような物が見られました。
「いったい、どうしてこんな事に…?」
「詳しくは…オープニングを…見るニャ…」
「ったく、そんな時にまでボケんじゃねーよ…」
「だから、どうしてこんな事になったんだな?」
「…説明はしたくない。」
「どうして!?ぼく達が力になれるかも…」
「だからしたくないんだよ!!」
ドービィのいつにない迫力に、カービィはおもわず一歩下がります。
マインが、カービィ達に来るように言ったので、カービィ達はついていく事にしました。
ドービィの『だから』に疑問を感じながら…。
「…ニャ、あんニャに…ひどく…言わニャく…ても…」
「いいんだ…いいんだよ。とにかく、ナービィ、お前は安静にしてろ…」
「ニャ…」
さて、こちら、カービィ達。
マインに言われて着いた所は、カイン達が泊まっている所でした。
結構広いところで、今夜は全員ここに泊まるようです。
「ったく、何なんだよ、あのクソトカゲ…」
「様子がおかしかったな…」
「カービィ、ドービィって元からああナゴ?」
「ううん、言葉遣いはきついけど、あんな人じゃないよ…」
「へー…」
「絶対なにかあったんだな。」
「……心配です…」
かつての仲間も、新たな仲間も揃った月の下…。
何かが違う夜は、カービィ達の不安をよそに更けて行きます…。
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次回、第4話〜旅立ちの日〜
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